書いてはみたものの、どうしてもあざとい気がして送信できなかったメールを2通転載する。それでも正直さが含まれているとも感じるので。
その1
****先生
****年間ご指導いただきありがとうございました。たくさんご迷惑、ご心配あるいは失望させるようなことをしてばかりで、申し訳ない気持ちも強いですが、今は感謝の言葉としてお伝えさせて下さい(メールでしかも長文ですみません)。
入学前の説明会で「コミュニケーションを支援する仕事がしたいのですが、言語聴覚士はそれに最も近い専門職と考えていいですか?」と質問し、そう考えていい旨のご返事を頂き、また翌年の****で声をかけてもらい覚えて頂いていたことが嬉しく、「言語聴覚士になろう、****を受験しよう」との決心に繋がりました。また、説明会の際には卒業直前に「やっぱり自分には向いていないから」と退学された学生の話を伺い、一番初めに仕事や勉強の厳しい部分について聞いたことも覚えています。今思えば、学生生活の論点は入学前の****先生とのやり取りの中に凝縮されていたと思います。助言の的確さに対する驚きと、それが実際に自分の身に起きた苦々しさが、入り交じった気持ちで振り返っています。たくさん配布して頂いた資料は、それを勉強に役立てるだけではなく、「どうすれば自分にもそんなに良い資料が作れるようになるのか?」を考えるきっかけになりましたし、特に****で同じプレイルームに入り、立ち振舞いの差を肌で感じとれたことは、今後ながい時間をかけて取り組むべき課題や目標を与えて頂いたと感じています。
****
****先生は僕にとって、遠くて近い、でも近いようでいてやっぱり遠い存在でした。勝手ですがよき師とはそういうものだと思っています。今後も課題や目標としてそうあり続けます。****先生から受け取ったことの吟味を続けながらがんばっていきたいと思います。ありがとうございました。
その2
****先生
****年間ご指導ありがとうございました。
****で直接ご挨拶できなかったのでメールで失礼します。****実習のあとずっと苦しい思いが続いていたのが、少し顔を上げて前を向けるようになったきっかけが、去年の夏にあった****での個人の補習でした。「恐らく****実習で辞めると言い出したことも含めて補習という措置になったのだろう」とビクビクして研究室へ向かったことを覚えています。「できないんじゃなくてやったことがないのよ、やってみなさい」と言われ、部屋を出たときは少しぼおっとしていましたが、しばらくして「そうしてみよう、そうしたい」と思えました。直後の****実習では何度もそれを頭の中で繰り返しました。
辞めると言ったことは、今もこれからも「しこり」として残る出来事です。しかし、ここまで来たら前に進むしかありません。そうしたいと思いますし、そうしてみようと思います。
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