04/03 23:25 更新
死刑が執行される「刑場」の写真を福岡拘置所に収監されている死刑囚に差し入れようとして拒まれたのは違法として、死刑囚らが3日、国を相手取り提訴しました。訴えたのは、46年前に福岡市で起きた強盗殺人放火事件で死刑が確定した尾田信夫死刑囚(65)と再審請求を支援する弁護士です。訴えによりますと、弁護士が2年前、福岡拘置所に収監中の尾田死刑囚に「刑場」の写真が掲載された機関紙を差し入れたところ、拘置所の職員が閲読を認めませんでした。そのため、「弁護人と死刑囚との間で情報交換する『接見交通権』が侵害された」と主張し、国に対しあわせて660万円の損害賠償を求めています。弁護団は「死刑囚にこそ、死刑の情報を提供するべき」としています。