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社会

市バス営業所で無許可の喫茶店営業 神戸交通労組 

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 神戸市交通局職員でつくる「神戸交通労働組合」が19年間にわたり、同市バスの中央営業所(同市中央区小野浜町)内で、保健所の飲食店営業や庁舎の目的外使用の許可を取らずに職員向けの喫茶店を営業していたことが4日、同市への取材で分かった。市側も喫茶店の存在を認識していたが、問題視せず、光熱費も徴収していなかった。労使の“なれ合い”が背景にあるとみられ、批判を呼びそうだ。

 市交通局や同労組によると、喫茶店は、中央営業所2階の休憩室約80平方メートルのうち約9平方メートルで営業。1993年の同営業所設立と同時に開設され「喫茶ぬのびき」という店名も付いている。

 8席分のカウンターがあり、労組が雇ったパート従業員2人が、ホットコーヒー(150円)やキムチ焼きめし(300円)、チキン南蛮(450)など約20種類を提供。3年前に営業所内の食堂が閉鎖され、メニューが増えていったという。

 2月、匿名の投書があり、市は労組側に改善を要請。3月に入り、庁舎を本来の業務以外に使用する際に必要な許可と、飲食店の営業に義務付けられる保健所の許可を取り、月約1万円の光熱費の支払いも始めたという。

 同労組の五百旗頭英裕委員長(50)は「認識が甘く反省している。法令順守を徹底したい」。市交通局は「収益事業でなく職員の福利厚生の一環という認識で、手続きは必要ないと思った。申し訳ない」としている。

(2012/04/04 12:06)

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