韓国大企業社員の年収、現代自がトップ

 韓国の大企業で昨年、社員の年収が最も多かったのは現代自動車の8900万ウォン(約651万円)だったことが分かった。前年はサムスン電子が8640万ウォン(約632万円)で首位、起亜自動車、現代自動車が続いたが、今年は現代自が首位に立った。

 社内取締役の年収は、サムスン電子の平均109億ウォン(約7億9800万円)が10年以上連続でトップだった。

 順位は、本紙が株式時価総額上位20社(決算期12月)が金融監督院に提出した昨年の事業報告書を分析した結果だ。

 それによると、トップとなった現代自動車の社員平均年収は前年比11.2%増えた。2位は起亜自動車の8400万ウォン(約615万円)、現代モービスの8300万ウォン(約608万円)で、現代自動車グループが3位までを独占した。過去最高となった昨年の業績が年収にも反映された形だ。

 造船・重工業最大手の現代重工業は、7830万ウォン(約573万円)で4位だった。以下はサムスン電子、NHN、湖南石油化学、韓国電力公社、LG電子、サムスン物産が続いた。上位10グループの社員平均年収は7000万ウォン(約512万円)を超えた。

 通信最大手のSKテレコムは、前年比6.2%減の6000万ウォン(約439万円)で17位にとどまった。

 社員の平均勤続年数は、ポスコの18.6年が最長で、2位は韓国電力公社の18.5年だった。年収1位の現代自動車も17.6年と長かった。

 社内取締役の年収ランキングで首位だったサムスン電子では、李潤雨(イ・ユンウ)顧問、崔志成(チェ・ジソン)両副会長、尹柱華(ユン・ジュファ)社長ら経営陣が平均109億ウォンを受け取り、昨年を50億ウォン(約3億6600万円)も上回った。李健熙(イ・ゴンヒ)会長は社内取締役には含まれていない。

 崔泰源(チェ・テウォン)会長が社内取締役に含まれるSKイノベーションは46億4700万ウォン(約3億4000万円)で2位に入った。

 以下はSKテレコム、サムスン物産、鄭夢九(チョン・モング)会長、鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長の父子が社内取締役を務める現代自動車の順だった。

 インターネット関連企業では、NHNが6位に入った。政府系企業の韓国電力公社の社内取締役年収は1億8600万ウォン(約1361万円)で、サムスン電子の50分の1以下だった。

 時価総額20位までの社員数ランキングでは、サムスン電子(10万1970人)がトップだった。前年比6.5%増えた。以下は現代自動車(5万7105人)、LG電子(3万5286人)、起亜自動車(3万2411人)などが続いた。時価総額16位のNHNは2686人にとどまった。

趙亨来(チョ・ヒョンレ)記者
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