社会

原発の運転差し止め求め 23日に提訴へ
(新潟県)
 「脱原発」を訴えている県内の弁護団が2日、新潟市内で会見を開き、柏崎刈羽原発の運転差し止めを求める裁判を今月23日に起こすと発表した。市民に参加を呼びかけ、100人を超える規模の原告団を組む予定だ。

 会見した「脱原発新潟県弁護団」の和田光弘団長によると、今回の訴訟は柏崎刈羽原発の7つの原子炉すべての運転差し止めを求める内容で、一般の住民から参加を募った原告団が今月23日、新潟地裁に提訴する。
「運転差し止めを主文に掲げて裁判に出す形となる。東京電力を相手に裁判ができる原発というと新潟の柏崎刈羽しかないので、福島の事故に対する東電の言い分、具体的にどんなことを裁判で言ってくるのか、それを引き出したい」(和田光弘団長)
 柏崎刈羽原発は、中越沖地震からの復旧工事や定期点検などで、現在、7つの原子炉すべてが運転を停止していて、運転再開の見通しは立っていない。今回の裁判で弁護団は、福島の事故を踏まえて、改めて柏崎刈羽原発の安全性を問いたい考えだ。
 弁護団によると、2日現在、福島から避難している人を含む90人が参加を決定していて、原告の数は最終的に100人を超えると見られる。
[ 4/2 18:45 テレビ新潟]