NHK沖縄県のニュース 沖縄放送局
PAC3部隊沖縄に初の上陸
北朝鮮が打ち上げを予告している「人工衛星」をめぐって、飛行コースに近い沖縄に向けて移動している自衛隊の部隊のうち、地上配備型の迎撃ミサイル、PAC3の部隊を乗せた船が3日午後、那覇港に到着しました。
今回の任務で、PAC3の部隊が沖縄に到着したのは、これが初めてです。
先月30日に出された破壊措置命令を受けて、防衛省は、PAC3を運用する部隊を沖縄県と首都圏の7か所に、海上自衛隊のイージス艦3隻を日本海や東シナ海に展開させることにしています。
このうち、PAC3の部隊を乗せた民間の貨物船は、3日午後4時ごろ、沖縄に初めて到着し、那覇港の「浦添ふ頭」に接岸しました。石垣島に運ぶため、これからこの船に積み込む陸上自衛隊の化学防護車や救急車など多数の車両が並ぶ岸壁に、PAC3の射撃管制装置や発射機を積むための車両、およそ30台が40分かけて降ろされました。
この部隊は、1日、岐阜県各務原市にある航空自衛隊岐阜基地を出発し、名古屋港から沖縄に向かっていたものです。
部隊はこの後、展開先である那覇市や南城市の航空自衛隊の基地に向かうことになっています。
地上配備型の迎撃ミサイル「PAC3」を積んだ民間の貨物船が入港した那覇港には、市民団体や労働組合のメンバーなどおよそ40人が集まり、ミサイルの配備に反対する集会を開きました。
この中で、港湾労働者でつくる労働組合の代表の大城盛雄さん(63)は、「那覇港は民間港であり、軍事的な使用は許されない」と述べました。
そして、車両が続々と岸壁に降ろされると、集まった人たちは、「PAC3を沖縄に持ち込むな」などと、シュプレヒコールをあげて抗議していました。
抗議活動に参加した沖縄市の教員の栄野川活さん(43)は、「問題は平和的に解決すべきだ。また沖縄が戦場になるのではないかという危機感を感じます」と話していました。
また那覇港で働く上原義明さん(46)は、「那覇港は、県民の食料などを運ぶための商業の港であり、軍事的な使用はやめて欲しい」と話していました。
04月03日 19時20分
沖縄県のニュース
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