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双葉郡の将来像“国で検討を”4月3日 16時28分
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、ほとんどの住民が避難を余儀なくされている福島県双葉郡の町村長らが、総理大臣官邸を訪れ、野田総理大臣に対し、双葉郡全体の将来像について、地元の意見も聞きながら具体的な検討を進めるよう求めました。
総理大臣官邸を訪れたのは、福島県双葉町の井戸川克隆町長ら双葉郡の8つの自治体の長で、福島県の佐藤知事と共に野田総理大臣と面会しました。
この中で、井戸川町長らは「国からは、避難区域の見直しや、中間貯蔵施設の設置を求められているが、われわれの声も十分に聞いてもらいたい。われわれは望んで避難生活を送っているのではなく、双葉郡全体が希望を持てる政策をお願いしたい」と述べ、双葉郡全体の将来像について、地元の意見も聞きながら具体的な検討を進めるよう求めました。
そのうえで、避難を余儀なくされた住民に不公平が生じないよう配慮しながら、被害実態に見合った十分な賠償が迅速に行われることや、除染やインフラの復旧を早急に進めることなどを要請しました。これに対し、野田総理大臣は「国としては、賠償や除染、住民の健康問題などに全力で取り組みたい。地元とコミュニケーションをとりながら、双葉郡の将来についてもしっかり考えたい」と述べました。
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