島田・がれき焼却灰 セシウム基準下回る(2012/2/20 14:19)
島田市は20日、岩手県山田町の被災がれき(災害廃棄物)を混ぜたごみの試験焼却(溶融)を終えた焼却灰(飛灰)の検査結果を公表した。放射性セシウム濃度は1キログラム当たり64ベクレルで、国のガイドラインを大幅に下回った。市は飛灰を同日から市内7カ所で一般公開した。3月14日ごろまでの予定。
16〜17日の試験溶融では、一般ごみに被災がれきを約15%混ぜて処理し、17日に検査機関が飛灰を採取。15日に採取した一般ごみだけの飛灰のセシウム濃度は48ベクレルだった。溶融で生じたスラグ、メタルは測定器の検出限界を下回った。
国が示す最終処分場の埋め立て限度は8千ベクレルで、桜井勝郎市長はさらに低い500ベクレル以下とする考えを示している。
17日の溶融後に公開した飛灰の空間線量率は毎時0・09マイクロシーベルトで、公開前は0・08マイクロシーベルト程度。周辺の伊太、大津両小学校の空間線量率は溶融前後でほとんど変わらなかった。
飛灰は市役所とごみ処理施設「田代環境プラザ」、初倉公民館、六合公民館、市役所金谷北支所、金谷南支所、川根庁舎に置く。市役所とプラザには線量計を用意し、市民自ら空間線量率を計測できる。
排ガスのセシウム濃度など詳細な検査結果は3月20日ごろに出そろう見通しで、桜井市長は安全性が確認されれば、正式に受け入れを表明する。
一般公開された飛灰サンプルの空間線量率を計測する市民=20日午後1時ごろ、島田市役所
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