陸山会事件で小沢一郎民主党元代表を無理やり強制起訴に持ち込んだ東京地検特捜部の違法ぶりが、また明らかになった。
秘書の調書を捏造した田代政弘検事の報告書以外にも、複数の検事が虚偽報告書をデッチあげ、検察審査会に送付していたことが明らかになったのである。「偽計業務妨害にあたるのではないか」として市民団体がきょう、東京地検に公開質問状を提出した。
公開質問状を出したのは『健全な法治国家のために声をあげる市民の会』。同会はきょう正午頃、東京地検を訪れ刑事部の書記官に質問状を手渡した。
(石川氏)「次期代表選前に今年の収支報告書が公表される可能性があります。このままですと3億4千万円、土地購入、4億円の借入れが(表に)出てしまい、またマスコミが騒ぎます。登記をずらして土地の取得を来年にずらしたほうが良いのではないでしょうか」
(小沢氏)「それではそうしておこう」。
映画の脚本家も顔色を失うほど見事なストーリーが展開されているが、こうしたデッチあげ報告書はいずれも公判で証拠却下されている。
この他にもアンダーラインを引いて素人の検察審査員を誘導した報告書もある――“胆沢ダムの二つの工事の入札時期に陸山会の各4億円の不自然な現金出し入れがあった。”(以上アンダーライン箇所)
ここまで印象操作をされると、検察審査員は「やはりオザワは黒だ」と思ってしまう。さらに念の入ったことに、イカサマソフトを使って最高裁の意にかなった検察審査員を選出している。呆れると同時にそら恐ろしくなる。検察に狙われたら、誰でも起訴されてしまうのだ。
だが法の番人が組織ぐるみで目論んだ“完全犯罪”は、白日の下にさらけ出された。陸山会裁判は、今月26日に東京地裁で判決が言い渡される。
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ジャーナリスト。鉢呂環境大臣の辞任会見での"一喝"が有名。