私たち人間を取り巻く環境は、大きく2つに分けられます。一つは霊的世界(霊界)で、もう一つは地上世界(物質世界)です。この第5章では「霊的世界」の概要について見ていきます。
地球人類は常に、自分たちの住む物質世界についての理解を求めてきました。それと同時に、死後の霊的世界にも多大な関心を向け、その世界の真実を探求してきました。「死後の世界とはどのような所なのか?」という疑問に解答を与える役割は、これまではもっぱら宗教が担ってきました。しかし、肉体をまとい物質世界に住む人間が霊的世界について詳しく知ることは不可能です。いかに優れた霊能者であっても、地上の人間である以上、死後の世界(霊界)については、ほんの一部分しか知ることができませんでした。
そうした中、スピリチュアリズムの到来によって、あの世の霊から直接通信が届けられるようになり、地球人類は一気に死後の世界に関する多くの情報を手にすることができるようになりました。スピリチュアリズムの人類に対する最大の貢献の一つが、霊界についての詳細な事実を明らかにしたことです。それによって地球上のすべての宗教が根本からの改革を迫られることになり、人類史上最大の“宗教革命”が引き起こされようとしています。
霊界については、先のスピリチュアリズムの思想[Ⅰ]においても、かなり詳しく述べています。ここではスピリチュアリズムの思想[Ⅰ]で取り上げなかった点、十分に説明できなかったところに焦点を絞って述べていきます。
この章の内容は次のようになっています。