2章では、神が造られた摂理全般について見てきました。そして3章では、その中の「霊的成長に関する摂理」を取り上げました。この章では「愛に関する摂理」を学びます。人間が個的存在として誕生し、永遠に生きていく目的は霊的成長です。その霊的成長は、さまざまな摂理に基づいてなされます。霊的成長に関わる多くの摂理の中の一つが、ここで取り上げる「愛に関する摂理」、すなわち「愛の摂理」です。
スピリチュアリズムの神観の中では、「愛の神」と「摂理の神」が最も重要です。この章で扱う「愛の摂理」は、「愛の神」を別の角度から説明することになります。同時にここでは、人間にとって最も価値ある“愛”について摂理の観点から学びます。そしてスピリチュアリズムの最終目的である全人類が本物の愛によって結ばれる「霊的同胞世界の確立」が、どのようにして実現されるようになるのかについても見ていくことにします。
内容は次のようになっています。