【オークランド共同】米カリフォルニア州オークランドにあるキリスト教系のオイコス大学の教室で２日、男が銃を乱射、警察当局によると、７人が死亡、３人が負傷した。警察は、犯人とみられる同大の元学生で韓国籍のワン・ゴー容疑者（43）を拘束した。

　米メディアが伝えた目撃者の話によると、容疑者は看護学の授業に使われる教室内で、至近距離から１人を撃った後、銃を乱射した。乱射の動機や被害者らとの詳しい関係は不明。

　サンフランシスコの日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。

　容疑者は被害者のうち１人の車を奪って逃走。乱射から約１時間後、数キロ離れたショッピングセンターで警備員に「人を撃った」と話し、通報を受けて駆け付けた警察官に身柄を拘束された。

　同大は韓国系。ＡＰ通信によると、生徒数１００人以下の小規模な私立大学で、神学や音楽、東洋医学などを教えている。

　事件当時、同大で学ぶ妻（28）が近くの別の教室にいたという男性（38）は、共同通信に「妻は銃声を聞き、教室の内側から鍵を掛けた。その後、犯人らしい男がドアを激しくたたき、恐ろしかったと震えていた」と興奮した様子で話した。