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経済
あべのハルカス 集客加速、キタ、ミナミと差別化課題
2012.3.27 20:02
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大阪・キタ(梅田)、ミナミ(難波・心斎橋)に次ぐ“第3のエリア”として脚光を浴びる天王寺・阿倍野地区。4月に開業1年を迎える商業施設「あべのキューズモール」が幅広い年齢層の獲得に成功したのに続き、2年後には複合商業ビル「あべのハルカス」が完成、新名所として注目が集まる。激化するエリア間競争で存在感を示すことができるのかが、天王寺・阿倍野の課題となる。
27日に開かれたあべのハルカスの内覧会。近畿日本鉄道の赤坂秀則常務は「関西国際空港、大阪空港から約30分、新大阪から約20分。ターミナル直上に展望台や日本最大級の百貨店やホテルがそろう」と好条件の立地を強調、国内外からの集客力に自信を示した。
オフィスフロアは約6割が成約見込みで、関西電力や奥村組、関西の大学など20数社が入居予定。4月にはモデルルームを公開して誘致を本格化させる。日本一の高さを誇るビルだけに耐震性能も最先端技術を盛り込み、震度7の巨大地震に対しても「安全性を確保した」(近鉄担当者)という。総事業費は1300億円で、初年度売上高目標は1550億円、1日当たり12万人の集客を見込む。
隣接するあべのキューズモールは、幅広い年齢層の支持を集め、来館者数は初年度目標の1700万人を超える勢い。周辺には近鉄グループの若者向けファッションビルもひしめく。ハルカスに入居する近鉄百貨店はキタ、ミナミとの百貨店戦争に加え、周辺の商業施設とも今後、熾(し)烈(れつ)な顧客獲得競争を繰り広げることになる。
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