「知らなかった!」では済まされない、葬儀を行うまえにさらに知っておくべきこと!!
- 「当社は、まごころ込めてご奉仕します。」
- 「当社は、きちんと明朗会計で総額表示します。」
- 「どのような葬儀の形式、規模にも対応します。」
- 「良い葬儀社の見分け方」
- 「お葬式マナー」等々
このようなことは、インターネットでしらべればあちらこちらに表記されているし、「当社は親切、丁寧」なんていうのは、葬儀社であるならば、あえて言う必要のないことである。
市民葬祭・パティオでは、以下の文章で、お客様が、葬儀を通して経験した不安や不満を対話形式で表したものである。是非一読して(できれば元気なうちに)考えておいてほしい。
*以下の事柄はすべて、お客様から聞いたり、体験したことを会話形式で集約したものです。
(設定)父親を5年前に亡くし、現在、入院している母親の葬儀について娘さんが、事前相談に来られた時のこと
- (あなた)
- 「ちょっと、葬儀のことで相談したいのですが」
- (わたし)
- 「どなたかご病気ですか?」
- (あなた)
- 「母親が末期がんで余命3カ月と病院から言われまして…」
- (わたし)
- 「今、どちらにいらっしゃいますか?」
- (あなた)
- 「○○病院です」
- (わたし)
- 「もしもの場合、病院から搬送して自宅かパティオ、どちらに安置しますか?」
- (あなた)
- 「こちらで預かってもらえるんですか?」
- (わたし)
- 「はい、大丈夫です」
- (あなた)
- 「以前、父親の時はよく覚えていないんですが、『○○斎場に安置します。ただし、葬儀当日まで面会はできません』と言われました」
ポイント(1)
自宅に安置出来ない(家に安置するスペースがなかったり、近所の人に知られたくない)場合、葬儀社によっては、安置場所が遠かったり(依頼した葬儀社の事務所等)、あるいは面会できない(葬儀社、または安置場所の都合によることがあるので、事前に確認しておくべき!)
- (わたし)
- 「お墓はありますか?」
- (あなた)
- 「はい、○○霊園で○○宗です」
- (わたし)
- 「○○霊園ですね。そうすると、日程は寺院の都合を確認しなくても大丈夫です。ご希望の日程は何日がよろしいですか?」
- (あなた)
- 「そうですね…○○斎場とパティオどちらが早くできますか?」
- (わたし)
- 「○○斎場は空き状況を確認しないとわかりませんが、通常、1週間前後待つことになります。パティオなら数日で可能です。どちらの式場でもいいですよ。」
- (あなた)
- 「○○斎場なら火葬場なので移動がないんですよね?」
- (わたし)
- 「そうですね。移動が少ないというのは、告別式から火葬炉までの距離です。ご親族の方は、斎場に泊まらない限り1日もしくは2日、斎場までくることになります。それから、葬儀までの時間を置けばおくほど、ご遺体は変色し、腐敗していきます。日数を置くとその分だけ、場合によっては、ドライアイスの代金や安置料がかかります」
ポイント(2)
式場使用料は、場所にもよりますが、火葬場併設の式場費用と葬儀社の式場費用は、ドライアイス、安置料等加えても、料金はさほど変わらない場合が多い。
*基本的に式場費用は待たされる日数分の費用も考慮して検討すべき!
- (わたし)
- 「それから、葬儀の参列者はどのくらいですか?」
- (あなた)
- 「父親の時は、葬儀社の勧められるままに決めたら、すごくお金がかかってしまったので、家族葬でお願いします。たぶん20名ぐらいだと思うんですけど」
- (わたし)
- 「わかりました」
- (あなた)
- 「あのう、母の友人が5〜10名ぐらい来ると思うんですけど」
- (わたし)
- 「そうですか。皆さんはどちらから来られますか?」
- (あなた)
- 「以前○○市に住んでいた時の友人なので、みなさん、電車だと思います」
ポイント(3)
地域によって、式場選びにたくさんの選択肢があるわけではない。会葬者が多い場合、あるいは明らかに電車で来る方が多い場合は、駅の近く、わかりやすい場所にある式場を選んだ方が、より親切である。
- (わたし)
- 「通夜当日、泊まられる方はいますか?」
- (あなた)
- 「親戚が10名くらい地方から出てくるのんですが、そんなに泊まれるんですか?」
- (わたし)
- 「パティオなら大丈夫です」
- (あなた)
- 「それじゃあ、場所はこちらでお願いします」
ポイント(4)
ほとんどの式場は4〜5名くらいしか泊まれない。遠方から来られた親戚の方に、来たことのない土地で式場から離れた場所にあるビジネスホテルに泊り、また次の日、式場に来るのは大変な労力!
- (あなた)
- 「先の話で申し訳ないんですけど、ここで法要はできるんですか?」
- (わたし)
- 「できますよ。年忌法要、後返し,仏壇,位牌、霊園の紹介等、葬儀に関することはだいたい可能です」
- (あなた)
- 「そうですか。さっき、霊園があると言ったんですが、お寺さんに拝んでもらう場所がなかったので、どうしようと思っていたんです」
ポイント(5)
葬儀後の法要は、菩提寺の場合は本堂、霊園の場合は法要のための施設、あるいは自宅で行うことが多い。
ただし、まだお墓がなかったり、自宅が狭かったりすると、法要場所が必要となるので、49日法要(または1周忌)までにお墓を購入するか、はじめから、式場を持った葬儀社に依頼したほうがよい。(飲食店での法要の食事は可能だが、住職の読経や線香をあげることができない)
*パティオでは、当社施行ではない葬儀後の法要はお断りすることがあります。
以上の事柄を整理すると、
まず、葬儀の見積もりを(なるべく)同じ条件
で総額を出す。そのうえで、以下をもう一度確認
- 安置場所はそこで大丈夫?
- 式場は本当にそこでいいの?
- 通夜当日の宿泊(人数)は問題ない?
- 法要、アフターサービスはどうする?
「インターネットで価格だけで選んだら失敗した!」
そんなことはよく聞く話。
「失敗した!」そんな葬儀を行わないためにも、いろいろな情報を仕入れ、「もしも…」の時に備えておきましょう。