【北京・工藤哲】東日本大震災の犠牲者を追悼し、中国から寄せられた支援に感謝する式典が30日、北京の日本大使公邸で開かれた。日中両政府の関係者ら約500人が出席し、中国外務省の張志軍次官が「深い哀悼と心からのお見舞い」を表明した。
式典では、1分間の黙とうの後、張次官が「私たちはこの日を忘れることはない。1年前の惨状を思うと今も心が痛む」と述べた。08年の四川大地震での日本の支援に謝意を示し、「双方の国境を超えた愛は、両国の関係が前に進む精神的な財産になる」と語り、被災地の再建に強い期待を示した。
会場では福島県や岩手県で生産された日本酒が振る舞われ、パネルなどを通じて日本や被災地の復興ぶりが伝えられた。
毎日新聞 2012年3月30日 21時53分(最終更新 3月30日 22時10分)
「メディア・プロダクション・スタディーズ」の研究を始めた五嶋正治准教授に聞く。