2012年2月4日 12時32分 更新:2月4日 12時53分
長野県の諏訪湖で立春の4日、湖面に張った氷に亀裂が入ってせり上がる「御神渡(おみわた)り」が確認された。昼夜の寒暖差で氷が収縮・膨張を繰り返して起きる自然現象で、08年1月以来4年ぶり。
御神渡りの判定と神事をつかさどる八剱(やつるぎ)神社(諏訪市)が4日朝、高さ約10センチの氷の隆起と筋道を確認した。諏訪湖は最低気温が氷点下11度以下になった1月末に全面結氷。宮坂清宮司(61)は「全面結氷した湖面に、幾つかの亀裂と盛り上がりが見られた。4年ぶりに見られて本当にうれしい」と話した。
御神渡りは地元では、諏訪大社上社(諏訪市)の男神が下社(下諏訪町)の女神の元へ通う「恋路」と言い伝えられる。【武田博仁】