デモを論じる

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このところ街頭においてさまざまな抗議の声を上げる人々が目立ちます。それはそれでいいのですが、気になるのは継続性です。
私はかって、北京五輪の際、世界に広がったフリーチベット運動について「時流が押し上げたファッション」と酷評して、支援者の方の怒りと顰蹙をかったことがあります。そのなかにいま、NLCの会員で、講演のたびに手伝ってくれているHさんがいます。
デモに多くの人々が参加するのはいいのです。ですが、生活者たちは忙しく、移り気です。
しかし冷静に考えれば、それが当然なのであって、集会やデモの参加者は政治のプロでもなければ、活動家でもないのです。

その結果追い風を失い、動員力をなくした運動は「正義運動」に純化し、孤立と少数化こそが、自らの思想と運動の純粋性を裏打ちするかのような錯覚が参加者の内部に蔓延していくのです。
これこそ「土佐勤王党への道」なのです。

私は青年たちが30歳を超えて、ある日いつものデモの帰り、夕焼けを目にした瞬間、『俺、なにやってんだろう』とつぶやく事態を危惧します。
人生において、後悔は先に立ちません。
時の経過は一瞬です。職業革命家にでもなるのでない限り、彼が「正義運動」と引き換えに失ったモノの大きさを思ってしまうのです。


デモで飯は食えません。青年であればこそ、頭が柔軟な今、学ぶべきことを学び、習得すべきことを習得し、その智恵と技能で社会に貢献して欲しい。
30をすぎて、ハローワークで履歴書を出したとたん、「あんた、その年までなにをしていたの」と冷笑されたのでは惨めすぎます。

私は二十代から人民日報を読んできました。最初は読めない、理解できない、の連続で、辞書を引くばかりの毎日でした。それでもバカはバカなりに、十年も続けていればそれなりにモノが見えてくるようになり、最後には、夢のなかにも江沢民や胡錦濤が出てくるようになったのです。

眠りに入ると、夢を見ます。湖に白鳥が泳いでいます。遠くにはボートが一艘浮いています。目を凝らせると、船上に胡錦濤の姿が。
私はボートの胡にいろんな質問を行います。で、目覚めるや否や、このときの会話内容をできるだけ思い出して、メモするのです。
それを整理して原稿にすれば、大体のことは的中するようになったのです。

ほんとかよ、と疑問のあなた。もちろん冗談に決まっています。
私は細木数子ではありません。

ふざけるなと怒りのあなた。でも、ですね。人民日報に掲載された胡錦濤たちの発言と動向を見ていれば、その肉声が聞こえてくるようになる。こちらは本当です。それには30数年の歳月が必要でした。

私は言いたい。
頑張れ!青年たち。今こそ本を読め!と




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4月の講演が決まりました。
タイトル
薄煕来失脚・人脈という「チャイナリスク」
~中南海の権力闘争と日本企業

日時 4月29日(日) 14時半~16時半(2時間)
場所 文京シビックセンター・スカイホール(26階)
参加費 3000円
GWの連休と重なりますが、子育ての終わった方や独身の方はぜひご参加ください(笑)。(事前予約は必要ありません)
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【4月の講演】
薄煕来失脚・人脈という「チャイナリスク」
~中南海の権力闘争と日本企業
日時 4月29日(日) 14時半~16時半(2時間)
場所 文京シビックセンター・スカイホール(26階)
参加費 3000円









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