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さいたま・女児死亡事故:「活発な子」悲しむ遺族 現場、見通し悪く /埼玉

 さいたま市緑区三室の私道で26日、近くの会社員、河原孝さん(27)の長女千紗(ちさ)ちゃん(1)が乗用車にはねられ死亡した事故。現場は幅約3・5メートルの砂利道で、近くの丁字路にはカーブミラーは設置されておらず見通しは悪かった。一夜明けた27日、千紗ちゃんの家族が取材に応じ「活発な子だったのに」と悲嘆の声を上げた。

 浦和東署によると、事故が起きたのは26日午前9時50分ごろ。近くの無職、斎藤正嗣容疑者(65)=自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕=が買い物に行くため乗用車を運転中、丁字路を左折したところで千紗ちゃんをはねたという。

 近くに住む曽祖父の小出正雄さん(83)は、千紗ちゃんが歩いて自宅に向かって来るのを見守っていたところ、乗用車が近づき「子どもがいる。危ない」と大声を上げたという。「明るくて活発な子だったのに」と悔やんだ。家族によると、千紗ちゃんは昨年9月ごろから1人で歩けるようになり、母の紋(あや)さん(27)とともに正雄さん方へ行くのが日課だったという。紋さんは「娘は室内用すべり台で遊ぶのが大好きだった。何度も人さし指を立てて『もう一回』のポーズをした。いつも笑顔で大好きでした。何で、何で」と涙を流した。

 近隣住民の間では市道化なども検討されたが実現していなかったという。千紗ちゃんの祖父の小出正幸さん(56)は「カーブミラーがあれば事故を防げたかもしれない。二度とこんな悲しみを味わう人が出てほしくない」と話した。【平川昌範】

毎日新聞 2012年3月28日 地方版

 
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