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東大元学長の森亘さん死去4月2日 23時45分
肝臓病などについての病理研究の第一人者で、文化勲章を受章した東京大学元学長の森亘さんが肺炎のため、東京都内の病院で亡くなりました。
86歳でした。
森さんは東京都の出身で、昭和26年に東京大学医学部を卒業したあと、東京医科歯科大学や東京大学医学部の教授を経て昭和56年から2年間東京大学の医学部長を務めました。
この間、劇症肝炎が起こる仕組みを解明するなど、肝臓の病気を中心に細胞や組織を分析する病理学の研究に携わり、病理研究の第一人者として独創的な研究を行いました。
また、ヒトの体内時計を調節するメラトニンというホルモンの発見に貢献し、内外から高く評価されました。
森さんは、昭和60年から4年間、東京大学の学長を務め、国立大学協会の会長として入試制度改革に取り組んだほか、脳死と臓器移植について議論を重ねた国の「脳死臨調」の会長代理など医学関係の要職を歴任し、平成15年には文化勲章を受章しました。
ことしに入っても医学系の研究所の理事長として仕事を続けていましたが、最近になって体調を崩したということです。
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