• 読書日記~「万能鑑定士Qの事件簿」松岡圭祐:著
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    リンって時々めっちゃかわいい曲がありますよね><

    「メランコリック」しかり「スキキライ」しかり。

    この曲はリンちゃんだからこそいいんでしょうね。

    ありふれた中にある貴重な物。

    それは案外、他の人にとっては取るに足らない物だったりするんですよね(^_^;)

    コミカルで不思議なサウンドが、耳について離れません^^

    「輝き」の部分の歌い方が一番好きですね♪

    「かが! やっ! きぃ~~♪」

    って感じでww

    聞いたことのない方は、ぜひ一度ご視聴くださいね^^



    最近あんまり「これだ!」って本、書店で見かけないんですよね(^_^;)

    それで書店内をぶらぶら歩いてたら、何となく気になって手に取ってみた作品です。

    表紙のイラストはラノベっぽいんですが、挿絵はなし。

    まぁ「角川文庫」なのでラノベではないのでしょう。

    「人の死なない傑作ヒューマンヒストリー」というふれ込みの、推理ミステリです。

    あらすじです。



    放課後の校庭に黄色い声援が飛ぶ。
    ただの練習なのに必死に応援するその声は、野球部の女子マネージャー凜田莉子。
    莉子は沖縄県波照間島という離島からフェリーで八重山高校に通う女子高生だった。
    極端に勉強ができないが、純粋無垢な人柄。
    猫のような瞳と造形の整った美貌、そしてモデルのようなスタイルで彼女は絶大な人気を誇っていた。
    夢は故郷波照間島の深刻な水不足を解消すること。
    高校を卒業した莉子は、東京でその夢を実現させようとしていた。
    5年後、東京である事件が起こっていた。
    「力士シール」と呼ばれる奇怪なシールが、街中至るところに貼られる事件が頻発していたのだ。
    誰が何のために行っているのか。
    「週刊角川」記者である小笠原悠斗は、その「力士シール」の謎を解明するため鑑定士を探していた。
    著名な鑑定士に断り続けられたあげく、小笠原はネットで一見の鑑定士に辿り着く。
    「万能鑑定士Q」
    事務所を訪れた小笠原は、そこで魅惑の美貌を持つ鑑定士と出会う。
    それが凜田莉子その人だった。
    「スペクトル・フォト・メタ」でさえ判別できなかった贋作を的確に見抜く眼力。
    一目見ただけでその人物の素性を言い当てる観察眼と推理力。
    あらゆるジャンルに精通した深く幅広い知識。
    小笠原は莉子のミステリアスな雰囲気に惹かれ始まる。
    そんな時、日本をハイパーインフレが襲った。
    崩壊する日本。
    莉子の頭脳は日本を救えるのか。
    壊滅的な劣等生だった莉子は、なぜそこまでの知識を得られたのか。
    深まる「力士シール」の謎。
    莉子の頭脳が冴え渡る――



    読んだ時僕は驚きました。

    作品のコンセプトが「ビブリア古書堂」にとても似ていたからです。

    膨大な知識と驚異的な観察力。

    そして冷静な判断力と明晰な推理力。

    莉子と栞子はキャラも似ています。

    底抜けに純粋で天然キャラ。

    類い稀なる美貌にナイスバディw

    この作品は平成22年の四月に出ていますから、こっちの方が先ですね。

    でも「ビブリア」の作者さんがパクリや盗作をしたとは思っていません。

    明らかに影響は受けてるでしょうが。

    「ビブリア」の方は古書から推理しますが、莉子は鑑定品から推理します。

    だから莉子の方が知識の幅は広いと言えるでしょう。

    例えば、一枚の写真の隅の方に移ったペンケースに差された蛍光ペンからその写真の偽造を見抜きます。

    その蛍光ペンの製造メーカー、年月日、特徴などから判別するんですね。

    また一枚の絵を鑑定した時も、ルーペなどで見ないとわからないところから贋作を見抜きます。

    細かく書くとネタバレになりますが、絵に描かれた小さなソーセージに付けられた切り込みが右斜めというところで作者が日本人だと見抜くんです。

    本当に驚異的な知識と観察力です。

    っていうか、こういう展開を考えつく作者さんの頭脳の方が驚異的ですね(^_^;)



    ストーリー構成は、ちょっと微妙です。

    視点や時系列がかなり激しく変わります。

    交錯するって表現してもいいでしょうね。

    冒頭は現代からスタートです。

    小笠原が莉子で出会った瞬間、過去の沖縄に飛びます。

    その後も現代を行ったり来たり。

    少し先の話や少し前の話を交えながら、時系列がクロスしまくります。

    慣れれば気にならないしかえって気持ちいいんですが、慣れないうちは読みづらいでしょうね(^_^;)



    また絵の鑑定や詐欺窃盗事件などはいいんですが、日本経済の崩壊まで行くとちょっとスケールが大きすぎる。

    暴徒が暴れまくる東京。

    一区画3,200円のJR。

    チーズバーガーセット32,000円。

    タクシー初乗り45,000円。

    ハイパーインフレの日本は、もはやソマリアやリビアのような状態になってしまいます。

    ここは好みでしょうね。

    僕は引きました(^_^;)

    驚異的な知識と観察眼で難事件をどんどん克服していく「ベタな」スタイルを期待して読み進めていただけに、ちょっとついていけませんでした。

    莉子のキャラもいいし、莉子が膨大な知識と観察力・計算力・推理力を身に着けていく過程も納得できる。

    ポイントは「情動」ですね^^

    すごく科学的で説得力があります。

    これ受験勉強にも使えますね^^

    推理ミステリというより現代ファンタジーかSFに近い展開になっていますが、どうもこの先は違うようです。

    あくまでも推理ミステリのようですね。

    とりあえずこのハイパーインフレと「力士シール」のお話は2巻で完結するようなので、購入して読んでみたいと思います。

    まぁ莉子のキャラだけで、十分読む価値はあるんですけどねw

    「セザンヌ」を「スザンヌ」ってまじめに間違ってみたり、「水商売」を「水を売る仕事だから就職したい」とか目をきらきらさせて言うような女子高生だったんですよねw

    莉子はw

    クールでミステリアスな現代の莉子もいいですが、純真無垢な女子高生時代の莉子も魅力的です。

    これ「万能鑑定士Qシリーズ」として結構たくさん出てるみたいなので、興味が湧いたら読破してみたいシリーズです^^

    あ、つるめぐさん!

    ツイッターで言ってた作品って、これですよぉノシ
  • 2012年 04月02日 (月) 22時25分

コメント

はじめまして、小説家になろうでは珍しいホラー企画とのことで楽しみに活報を読ませていただいてました。
前回の活報で少々気になってしまった部分がありコメントさせていただきます。

2012/04/01 12:26:45 霧島卿

こんにちは、聖騎士さん。 最初は「ホラー」ですね。了解しまし た。 それと――最後のリタイヤと遅刻の人数 カウントのようなものは止めたほうがよろ しいかと思われます。やや脅迫のようにも 見えますので。 では。

霧島卿


このコメントに対して


2012/04/01 12:27:40 聖騎士

>霧島卿さん

コメントありがとうございます。 了解しました。


と書いておきながらTwitterで


たかひろさんへ返信

souzi_t >ドSで行こうと思った ら、さっそくいちゃもんつきまし た(^_^;) でもリタイア・遅刻が出 たら晒します。

聖騎士 Paladin1206

@ @

2012年4月01日 - 12:32pm webから


と発言するのはいかがなものでしょう。
第三者からしますと、二枚舌と疑われても仕方がないレベルの発言に聞こえてしまいます。
気をつけたほうがよろしいと思いますよ。
投稿者:オデムウィンギィ  [ 2012年 04月02日 (月) 22時41分 ]
あ、今度買おうと思っていたやつです^^
本屋さんで見かけて何故かひかれたやつですね。
一週間に一冊ずつ買っていこうかと計画してましたw

内容ってそんな感じになっていたのですね。
圧倒的な知識量と観察力をもとに推理していくのを読むと胸がスカッとするので好きです♪
投稿者:桜葉久遠  [ 2012年 04月02日 (月) 22時34分 ]
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