これから発行される予定の個人向け社債一覧

2012年04月01日

ロイズTSBが個人向け社債発行!

ロイズ・ティーエスビー・バンク・ピーエルシーが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:4年
金利条件:1.00%〜1.50%
発行総額:未定
社債額面:100万円
募集期間:平成24年4月16日〜平成24年4月24日
格付け:A(前回起債時)
その他:毎年0.05%ずつ金利がステップアップ

中銀証券から発売されるロイズTSB債ですが、前回起債では3年債だったのが今回は4年債になっています。金利条件が同じなのでその分条件は悪化したと見るべきでしょう。前回と今回との違いは、金融危機が終結に向かうことがはっきりし、リスク回避志向が低下してきていることです。

そういう事情を考えれば、条件が悪化している中ではあっても、今回も投資判断は買い推奨とせざるを得ないのではないでしょうか。大変残念なことに、昨年から続いていた社債祭りは終わったのかもしれません。
posted by shasaiwatch at 23:12 | Comment(7) | TrackBack(0) | 個人向け社債情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【拡散希望】MARS投資の記事に削除要求が来た!

4月1日ですがエイプリルフールの話題じゃなく、本当の話です。

2年近く前に、「MARS投資は詐欺?」という記事を書いていたのですが、この記事を削除しろという要求がシーサーの運営から来ました。どうやら、誰かが名誉権の侵害だから削除しろとシーサーに文句をつけているようです。「MARS投資」でぐぐると上から3番目に当ブログの記事が来ますので、誰が請求してきているのか知りませんが面倒な事態と思っているんでしょうねえ。ちなみに上位表示されるのはgoogleの仕様なのであって当ブログの仕様ではありませんので、あしからず。

ちなみに過去、みんなで大家さんの件でも削除依頼があったのですが、この時に文句を言ってきたのは都市綜研でした。シーサーの運営も都市綜研が文句があるそうだと言ってきたのですが、今回はなぜか「誰が言ってきているのか不明」です。

謎の人物から名誉毀損を主張されても、その人物が明らかでない以上、削除する道理はないので要求は現時点で拒否しています。今後、謎の人物が正体を明かした場合、削除に応じる可能性があるので、拡散するなら今のうちです。web魚拓に残しておこうかと思ったのですが、現時点で障害発生中だとか。

このMARS投資、米国の不良債権化した医療報酬請求権を買い取って回収するというビジネスモデルは理解できるのですが、どのような資金調達を行い、どのように回収したキャッシュフローを分配するのかというモデルがまるで説明されておらず、二種金融商品取引業として最低限なすべきことがなされていません。

つまりMARS投資は、何に投資して何を原資に元利金が得られるのかが不明なファンドであり、その意味で詐欺、または詐欺とみなされてもしょうがないと判断したわけですが、この意味が理解できず削除依頼をしてくるとは、もしも依頼をしてきたのがMARSインターナショナル社であった場合、正直摘発される日も近いと思います。金融業関係の金融庁登録が何の意味も持たないことはAIJ事件で皆さんよく理解されたことかと思いますし。

というわけで、MARS投資は買い非推奨です。投資適格級の個人向け社債ですら詐欺という人間も多い昨今、オルタナティブ投資の販売者は詐欺という批判を真っ向から受け止め、相手が納得できるまで仕組みを解説し、理解を得る努力が必要です。それをしないで記事を消せなどと言ってくるところはお前が消えろと。まあ、誰が言ってきているのか分からないんですけども。文句言ってきているのがMARSの関係者じゃなかったら謝ります。
posted by shasaiwatch at 22:52 | Comment(5) | TrackBack(0) | 金融詐欺・社債詐欺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月28日

バークレイズ・バンク・ピーエルシーが個人向け社債発行!

バークレイズ・バンク・ピーエルシーが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:7年(5年で早期償還の可能性あり)
金利条件:1.00%
発行総額:未定
社債額面:500万円
募集期間:平成24年4月13日〜平成24年5月9日
格付け:A(発行体格付け)

新生銀行で久々に個人向け社債の募集です。パワーリターンシリーズの1つとして位置づけられる今回の社債ですが、いくら金融危機が終わったからと言って、果たして7年間も金利1%でホールドする理由はあるのでしょうか?条件を見る限り、早期償還の可能性が高いような気がしますが、7年あったら次の金融危機が起きているかもしれない昨今、7年間も、少なくとも5年間も資金を寝かせておくというのは決していいことではないです。

投資判断は買い非推奨です。別の社債を狙っていってもいいように思います。
posted by shasaiwatch at 23:30 | Comment(34) | TrackBack(0) | 個人向け社債情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月26日

コメント数が10,000突破!

当ブログに付けられたコメント数が平成24年3月24日に10,000件を突破しました。この数にはshasaiwatch自身のコメントを含み、削除されたコメントを除きます。

記念すべき10,000件目のコメントは、「ANAが個人向け社債発行!」の記事に14時40分に書かれた無記名債さんのコメント

「私も日興から何度もGSを勧められましたが、1000万円が10年拘束され、あの程度の金利では投資の要素もない不良債券です。
10年ひと昔と言います。但しこの言葉が現実味を持った時代とはまるで異なります。今は三年ひと昔です。ビリオンではない私にはとても無理です。」


でした。何も出ませんが、おめでとうございました。

2chのスレに換算して10スレ、個人のブログとしては過大なほどのご愛顧をいただいております。皆様のおかげで大変立派なブログになりました。今後も頑張って更新を続けていきますので、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
posted by shasaiwatch at 00:00 | Comment(56) | TrackBack(0) | 投資・金融情報等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月25日

今月の個人向け3年国債の金利

201203.jpg
今月の個人向け3年国債の利率は0.12%となりました。先月に比べ0.06%の下落です。

金融緩和の効果がまともに出ています。3年物の金利は大きく下がっており、これまでも正直買う気がなかったものが、一層ウンザリする金利になりました。今日まで更新していなかったのもウンザリしていたからであって忘れていたからではありません。信じて!

こうして既存の個人向け国債の商品性を低くしておいて、一方で今月から「個人向け復興応援国債」なるものが導入されているんですね。つい最近、個人向け国債を個人向け復興国債という名前に変えたばかりだというのに、この分かりにくさは何なんでしょう・・・

この日本政府が背負い込む新型の借金は、当初3年間、金利が0.05%になるという変動10年国債で、1000万円買った人は金貨1枚、100万円買った人は銀貨1枚がもらえるというものです。金貨の重さは15.6gで、田中貴金属工業の本日の買取相場だと70,746円。年利にして0.23%ほど上乗せされる計算となり、普通の変動10年の方が有利です。ちなみに銀貨の重さは31.1g、同じ田中貴金属工業の買取相場だと2,713円。年利を0.09%ほど上乗せする効果があります。

正直、記念硬貨コレクターにしか売れなさそうな商品です。3年後の金相場、銀相場は今とは比にならないほど暴騰しているはずだと思う方なら買いでしょう。ちなみに、そう思うならこんなものを買わず、金先物を買うことをお勧めしますが。

財務省の中の人も色々とネタを考えるんだなあと思う次第ですが、センスのよさや王道を突っ走る路線から言えば、英国の永久債や100年債の方がいいと思います。日本政府も永久債の発行や上場を検討すべきです。
posted by shasaiwatch at 22:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | 個人向け3年国債 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月19日

FACTAとSBIが全面戦争へ、いいぞもっとやれ

オリンパスの粉飾を暴いたFACTAが、今度はSBIの粉飾を暴いたと言って大騒ぎし、SBIに訴えられています。ただ、ここまでの経緯を見る限り、悪いのはSBIですが、FACTAが勝利するのは難しいのではないかと

SBIは、ホメオスタイルというクズ会社の株を持っていました。簿価は32億円でした。これを23億円でどうにかこうにか売却したわけですが、この取引が開示されてない&香港でこっそりリリースしたというのにFACTAが食い付き、買い手のIRIの社長に株式買い取り資金も融資したんだろこのクソボケと発言し、北尾がブチ切れたというのが事の顛末です。

クズに関わると、最後の最後までひどい目に遭うという事例の典型のような案件です。そもそもホメオスタイルがアレな会社で、そもそもマルチ商法だわ、客の資金を持ち逃げするわ、まあまず上場企業が関わっていい企業じゃないです。そんな会社にうっかり関わってしまい、どうにかこうにか手を引いたというのが事の真相ではないでしょうか。コンプライアンス担当であれば十二指腸潰瘍ぐらいは起こしそうです。

FACTAの残念なところは、これによる影響の見誤りです。オリンパスは粉飾額が2000億円と、会社の存続を賭けるほどの大事件だったわけですが、SBIは簿価で32億円。FACTAの追及が全て事実だったとしても、SBIの規模から考えれば正直すまんかったで済む話です。過去の投資家への説明会でもホメオスタイル売却の説明を行っているところからみて、処理前におそらく銀行筋にも話は通してあるはずで、大事には至らないでしょう。

また、FACTAが「発行人ブログ」で必死なのも残念感を醸し出しています。自信があるならブログでカラ元気するんじゃなくて、淡々と調査した事実を報道していけばいい話です。調査報道に強みのあるFACTAですが、売上のための煽りがたまにこういう勇み足を生むということなんでしょうね。もっとも雑誌不況の時代、煽れなければ休刊まっしぐらな事情もあるわけで、お前らもっとFACTAの定期購読しようぜ!って話です。

醜い争いから美しい結論が出てきたところで今日はお開きとします。SBI債の争奪戦が緩和される可能性の観点から、FACTAにはもっと頑張ってSBIの信用失墜に貢献してもらいたいものです。
posted by shasaiwatch at 21:56 | Comment(26) | TrackBack(0) | 投資・金融情報等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月15日

ANAが個人向け社債発行!

全日本空輸が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:4年
金利条件:0.65%〜1.25%
発行総額:300億円
社債額面:100万円
募集期間:平成24年3月21日〜平成24年4月5日
格付け:BBB+

全日空が起債です。昨年、起債しようとして震災が発生し、起債を中止したという経緯があるだけにようやく1年を経て起債環境も正常化してきたのかなあなどと思ったりしています。あの時は、個人向け社債にもANAはあるんだよなとかいうネタを言っていましたが、そういう雰囲気ではなくなりましたね。いや、ここで敢えて言うべきでしょう!

原子炉格納容器にも・・・穴はあるんだよな・・・ゴクリ

さて、全日空債ですが、昨年財務内容がひどいとボコボコに叩いた記憶がありますが、あれから1年、財務内容は悪くなりこそすれ、評価できるポイントが増えたわけでもない。そんな社債をわざわざこんな低金利で売ろうとは、震災から1年経っても日本人が何も変わっていないということを示す一つの証拠ではないでしょうか。投資判断は買い非推奨とします。JALも東電も安心ではないということが露呈した今、年寄りでもこんな社債は買わんぞ。どう処理するんだ・・・
posted by shasaiwatch at 00:00 | Comment(61) | TrackBack(0) | 個人向け社債情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月13日

モルガン・スタンレーが個人向け社債発行!

モルガン・スタンレーが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:5年
金利条件:1.25%〜2.75%(3月19日条件決定)
発行総額:未定
社債額面:100万円
募集期間:平成24年3月21日〜平成23年3月27日
格付け:A−
その他:毎年金利が0.05%ずつステップアップ

神社債の登場です。ギリシャ危機は一定の終息を迎え、南欧を発端とする一連の危機はとりあえず脱しました。経済情勢の回復には今しばらくの時間がかかるでしょうが、信用リスクは今後、低下するでしょう。次の金融危機はおそらく中国発ではないかとshasaiwatchは推測していますが、これによって影響を受けるのは主に中国国内の銀行とHSBCが中心になると思われますので、モルガン・三菱連合にまで影響が及び、潰れるなどということにはならないでしょう。

投資判断は買い推奨とします。三菱が独占販売します。池田泉州を買い損ねた人はここで全力投球しましょう。
posted by shasaiwatch at 23:52 | Comment(198) | TrackBack(0) | 個人向け社債情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

またトラブル

更新を心待ちにしている皆様には大変残念なお知らせです。

またしてもshasaiwatchが妙ちきりんなトラブルに巻き込まれたため

更新が遅れています。

皆さんもイライラしているでしょうが、shasaiwatchは泣きそうです。

どうにかこうにか更新していきますので、キレずにお付き合いください。

ところで、もうすぐコメント数が10,000を突破します。

何も出ませんが、ゲッターの方は狙ってください。現在9,697です。
posted by shasaiwatch at 22:52 | Comment(6) | TrackBack(0) | 未整理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月07日

ロイズTSBが個人向け社債発行!

ロイズ・ティーエスビー・バンク・ピーエルシーが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:3年
金利条件:1.00%〜1.50%
発行総額:未定
社債額面:100万円
募集期間:平成24年3月21日〜平成24年3月29日
格付け:未定(2月起債時はA)
その他:毎年金利が0.5%ずつステップアップ

原発がっ! 再稼動前だというのにっ! 関西電力株がっ! 1400円台!!!!!

最近、金利よりもキャピタルゲインの方に興奮する傾向があるshasaiwatchです。よくない傾向です。配当落ちするのは目に見えているのにどうしても3月のこの時期はね〜 つい。

さて、ロイズTSB債です。先月の起債時に比べ、やや条件が悪化しています。また、今回も中銀証券のみで販売です。中銀証券はなかなか面白い引受をしますね。前回と特段外部環境などの条件は変わっていないため、素直に投資判断は買い推奨でいいと思います。
posted by shasaiwatch at 00:10 | Comment(46) | TrackBack(0) | 個人向け社債情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月06日

SBAB銀行(旧・スウェーデン住宅金融公社)が個人向け社債発行!

SBAB銀行が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:5年
金利条件:0.60%〜1.60%
発行総額:未定
社債額面:100万円
募集期間:平成24年3月13日〜平成24年3月22日
格付け:A+

当社は、スウェーデンにある国営企業で、住宅金融を専門とし、資産は約3000億クローネ。ほとんどが貸付金(約2400億クローネ)です。日本で言えば住宅金融公庫のようなイメージです。収支はそこそこですが、財務内容が恐るべし。ギンギンにレバレッジを利かせており、ほとんどを債券で調達するという金融危機に非常に弱い構造の企業です。

それを裏付けるかのように資産の70%程度が担保として提供されています。おそらくは住宅ローンを裏付けとしたカバードボンドではないかと思われます。ちなみに、今回の社債は無担保社債です。もしもSBAB銀行が倒産した場合、資産の70%はカバードボンドの所有者に持っていかれ、残りの30%をカバードボンドの所有者以外で分けることになるんでしょう。

投資判断は買い非推奨とします。カバードボンドで根こそぎ持っていかれるリスク、スウェーデンの住宅市況が悪化するリスク、スウェーデンの経済状況が悪化して延滞が増えるリスク、クローネ安により円建て債務の返済負担が大幅に高まるリスクなどを考えると、これらについて「大丈夫」と言えるだけの材料をshasaiwatchは持ち合わせていません。ここは、「よく分からないものに投資するな」の原則を守りたいと思います。みずほ証券が販売します。
posted by shasaiwatch at 23:50 | Comment(8) | TrackBack(0) | 個人向け社債情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

山口フィナンシャルグループが個人向け社債発行!

山口フィナンシャルグループが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:3年
金利条件:0.30%〜0.70%
発行総額:200億円
社債額面:100万円
募集期間:平成24年3月8日〜平成24年3月29日
格付け:A

定期預金が0.1%を切る時代。その一方で日銀のインフレターゲットや原油などの資源高で物価はインフレに!こんな時代に資産を目減りさせない商品として、山口フィナンシャルグループの個人向け社債は大変輝いている金融商品です。格付けも高く、期間も手ごろ、これからは貯蓄から投資の時代、でも株はちょっと・・・という方、特に金融に関して情報弱者な高齢者にお勧めです。

いやはやこの金利は何なんでしょう。山口組が金持ちを脅して無理やり金主にさせたとしてももう少しまともな金利を支払うでしょう。中央値で決まった場合、200億全額を買い占めても金利は年8000万円(税引き後)です。投資判断は買い非推奨。見送り決定です。
posted by shasaiwatch at 23:24 | Comment(16) | TrackBack(0) | 個人向け社債情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月27日

さようなら、エルピーダメモリ

エルピーダメモリが会社更生法の申請だそうです。確か個人投資家にはCBが発行されているはずで、このCBは今後、更生法の手続きの中で債権カットされて償還されることになります。

いつ償還されるかは更生計画次第ですが、こういう場合更生会社のレッテルを剥がすためにスポンサーが資金調達をして一括というケースが多いので、1~2年という所ではないでしょうか。

当ブログでも採り上げたことがある当社CBですが、買い非推奨にしてました。
http://shasai.seesaa.net/s/article/165258013.html
本当に良かったです。

買ってしまった皆さんは大変残念ですが、投資は自己責任です。仮にshasaiwatchが買い推奨してても責任は取らない方針なので、最後まで自己責任でお願いします。
posted by shasaiwatch at 16:42 | Comment(82) | TrackBack(0) | 投資・金融情報等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

池田泉州銀行が個人向け劣後債発行!

池田泉州銀行が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:10年(5年で期限前償還の可能性あり)
金利条件:1.90%〜2.50%
発行総額:200億円
社債額面:100万円
募集期間:平成24年3月12日〜平成24年3月22日
格付け:BBB+
その他:劣後特約付き

お前ら祭りだっ!弾の準備はいいかっ!

池田泉州銀行債です。大阪の地銀で、北部に地盤を持つ池田銀行と南部に地盤を持つ泉州銀行が合併して出来た銀行です。一応、三菱UFJの系列です。

近畿圏の地銀はシェア争いが激しく、現在、地銀ネットワークは大きく分けて5つの勢力に分かれます。
1.池田泉州(三菱系)
2.関西アーバン・びわこ・みなと銀(住友系)
3.近畿大阪(りそな系)
4.京都(独立系メガ地銀)
5.地域シェア独占系(紀陽・滋賀・南都)

この中でデフォルトが起きるとしたら、関西アーバンか近畿大阪でしょう。関西アーバンは不動産金融に強く、その結果として多額の不良債権をサブプライム危機で抱えることになり、親銀行主導でびわこ銀行と合併させられるということとなっています。近畿大阪は単純に、あんまりいい企業を取引先に持ってないという印象。親銀行も助けるだけの力はなさそうだし。というわけで、デフォルトはおそらくしないでしょうし、するならもっと先にこうした銀行が逝ってしまうでしょうし、売り抜けることは十分出来るんじゃないかと思います。

投資判断は買い推奨とします。割当先は野村60億、三菱50億、みずほ50億、大和40億です。久々に全力買いすべき社債といえるでしょう。
posted by shasaiwatch at 00:00 | Comment(475) | TrackBack(0) | 個人向け社債情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月26日

三井住友銀行が個人向け劣後債発行!

三井住友銀行が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:10年(5年で期限前償還の可能性あり)
金利条件:0.80%〜1.40%(3月2日条件決定)
発行総額:未定
社債額面:100万円
募集期間:平成24年3月5日〜平成24年3月21日
格付け:A
その他:劣後特約付き

都銀の劣後債です。期限前償還条項がついているので、実質的に5年債です。三井住友の財務内容から見て、とりあえず潰れることはないでしょう。都銀各社は既に国債危機に対する備えを完成させたとも言われています。政府が債務危機に陥ってもとりあえず、銀行は逃げ切りです。

しかし、この金利条件はどうなんでしょう。三菱と横並びなのは分からないではないですが、もう一声欲しいです。ただ、事実上の5年債ということを評価して投資判断は中立とします。お好きな人はどうぞ。日興・大和・野村・SMBCフレンドから発売です。
posted by shasaiwatch at 18:32 | Comment(22) | TrackBack(0) | 個人向け社債情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ソシエテ・ジェネラルが富裕層向け社債発行!

ソシエテ・ジェネラルが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:3年
金利条件:1.20%〜1.90%(3月27日条件決定)
発行総額:50億円
社債額面:1000万円以上100万円単位
募集期間:平成24年3月29日〜平成24年4月2日
格付け:A
その他:毎年0.10%づつ金利がステップアップ

三菱UFJメリルリンチPB証券が販売する富裕層向け社債です。ある程度以上の預かり資産がないと口座開設すらさせてもらえないです。

ソシエテ・ジェネラルもユーロ圏の国債に死ぬほど投資しており、一時は相当売り込まれましたが、ギリシャ危機が峠を過ぎたと見なされていることもあって徐々に信用力も回復しつつあります。その中でこの金利というのは最後のチャンスに等しいのではないでしょうか。投資判断は買い推奨です。
posted by shasaiwatch at 18:23 | Comment(3) | TrackBack(0) | 個人向け社債情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

RBSが個人向け社債発行!

ロイヤルバンク・オブ・スコットランド・ピーエルシーが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:3年半
金利条件:0.80%〜1.60%
発行総額:20億円
社債額面:100万円
募集期間:平成24年3月9日〜平成24年3月15日
格付け:A

最近、週末更新になっていて大変申し訳ないです。リアル世界の平日が終末行進(Death March)となっているためなのですが、とにかく頑張って追いついて行こうと思います。

さて、RBSがしつこく起債です。ユーロ危機もどうやら峠を越したようで、今後サムライ債は徐々に魅力を失っていくのではないでしょうか。そんな気がする金利条件です。日銀のインフレターゲットで債券は値下がりするのではないかという懸念もありますが、足元では債券高が演出されており、日銀は依然としてハイパーインフレへの懸念を持っていることを考えると、とりあえずは大丈夫そうです。むしろ日本の問題は財政規律の喪失の方がハイパーインフレを起こしかねないわけで、その意味では日銀よりも政府の方がしっかりしろと思います。

ユーロ危機がそろそろ終わりそうということを考え、投資判断は買い推奨とします。静岡ティーエム証券が販売します。
posted by shasaiwatch at 18:16 | Comment(14) | TrackBack(0) | 個人向け社債情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月17日

オリックスが個人向け社債発行!

オリックスが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:5年
金利条件:0.60%〜1.60%
発行総額:未定
社債額面:100万円
募集期間:平成24年2月27日〜平成24年3月12日
格付け:A−

震災がれきの受け入れ問題で左の人達が騒いでますけども、一方で同じ人達が福島県民は非難させろって騒いでますよね。どっちも放射性物質が付着しているという意味では同じですし、受け入れ地の住民との近さを考えるとがれきよりも人間の方が放射性物質を拡散しやすいと思います。shasaiwatchは全国どこであれ、震災がれきの受け入れに賛成です。廃棄物処理場で震災がれきだけを1年間処理し続けた場合、処理施設の職員が受ける放射線量は玉川温泉で1泊したのと同じぐらいの量です。

さて、オリックス債ですが、ANZ債よりも格付けが低いのにANZ債よりも条件が悪いですね。投資判断は買い非推奨とします。あえて買わなくとも別にもっといい社債があると思います。

ところで今回の社債、実は2本建てになっており、1本は野村證券のみでの販売で、もう1本は多くの証券会社で販売される一方、野村證券では販売されません。理由が分かりませんが、条件が違うんでしょうかね?
posted by shasaiwatch at 17:17 | Comment(76) | TrackBack(0) | 個人向け社債情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月12日

国のバランスシートでも見て日本が崩壊しない道を考えようか

消費税の増税だの、税と社会保障の一体改革だのと最近政治方面は本当にかしましいですが、どうやらエロい人々のコメントを聞いてみると、「社会保障を維持することは出来るが、赤字はぜんぜん減らない。社会保障を含む歳出そのものをカットしないと意味がない」ということらしいです。

shasaiwatchも基本的には賛成です。出血を止めずに輸血をしても大して意味がないように、出るを制してこその財政再建です。しかし、実際にどこどこのコレコレを減らし、あれを売ればいくらになってという具体論になるとみんなダンマリなんですね。やっぱり彼らも所詮、何とかムラの人間なんでしょうか。

ところで、財務省のHPに「国の財務書類」というのがあるのをご存知でしょうか。要は日本政府の貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書です。予算もついていて分析にはサイコーのツールです。コイツを読み込めば何兆円かが捻出できるかもしれません。というわけで、さっそく覗いてみました。まずはshasaiwatchが見ていて楽しいB/Sから・・・

いやあ〜260兆円も資産があるね。負債は650兆円あるけどまずここから手をつけないとね。
まず7兆円の現預金。6.5兆円は財務省が日々の資金繰りに使ってるみたいですが、残り5000億円は裁判所と法務省(供託か?)これをCMSに組み込めれば5000億円ほど浮くのではないでしょうか。

次に未収入金6.8兆円。ほとんどが税金の滞納・延納で、さらにうち4兆円は相続税の延納のうち、期限未到来のものだそうです。相続税ということは、不動産を担保に取っているはずなので、これを証券化してしまえばお金になるんじゃない?と思った次第。

続けます。棚卸資産8800億円。弾薬と貨幣材料用地金はほとんど固定化した棚卸資産と見られます。このあたりを売却したり、新規の購入をやめることで1000億円程度、また在庫になっている土地も全部売り払って合計5000億円程度は圧縮できるんじゃないでしょうか。

貸付金3兆円。約8割が学生支援機構向けで、要は奨学金です。学生支援機構の経営状態を見る限り、経営が成り立っているとは言い難く、国が補助金で支えている状態です。多少の合理化でどうにかなる組織ではないですが、政府保証付債券の発行に切り替えさせ、保証債務に切り替えるぐらいしか思いつきません。ただ、残り5500億円は回収する余地があるのではないでしょうか。

固定資産で気になるのは、公共用でない不動産がやたら多いことです。おそらく皇居とか国会議事堂とか霞ヶ関のビル群とかそういったものではないかと思われますが、皇居はさておき、行政財産18兆、普通財産5兆のうち、合計で8兆円ぐらいは売却しようよと思います。土地の評価額が総額16兆円ぐらいなんだからその半分。

ちなみに、国の資産の過半を占める公共用固定資産ですが、そのほとんどが道路、ダム、堤防、海岸線、漁港などで換価が非常に困難です。大変残念ですが、この分野からのお金の回収はあきらめなければならないでしょう。もしもいい回収方法があればものごっつい話になりそうなんですがね・・・

国債整理基金38.4兆円。特段使い道もなく貯め込まれているのでしばしば埋蔵金と言われるところですが、今回はこれは長期金利暴騰時の保険という趣旨もあるので、半分の19.2兆円を回収可能とします。国債を整理するための金なんだから国債を減らすのに使って何が悪い

さて、最後に出資金35.3兆円ですが、民営化厨の活躍するフィールドです。日本郵政3.6兆円、日本政策金融公庫2兆円、JRA1.1兆円、国際協力機構8.6兆円などなど天下り先の大物が目白押しです。ただしこの分野、赤字垂れ流しのものも多く、まずそもそも黒字化から始めなければならないところもあります。とりあえず、中長期的に5兆円ほど回収できればよしとすべきではないでしょうか。

これらを全部足すと、37.75兆円が回収可能ということになります。そのほとんどは国債整理基金なので、取り崩し論者と堅守論者の意見も取り入れると、20〜60兆円が、日本の貸借対照表から利用できる資金ということになります。なるほど、復興財源に使ってしまえという声があるのも分かりますが、日本国債の健全性を極端に高めるというわけでもありません。また、昨今の低金利の情勢下、B/Sをいじくるよりも、P/Lをいじくる方が有利なのではないでしょうか。そこで、shasaiwatchはこう提案します。

これらの資金を換価回収する仕組みを作っておき、長期金利が一定レベル(1.5%とか、2%とか、とにかく日本国債の信認がヤバイと思われるレベル)に達したら、これらの資金を回収して国債の買入償還に充当するという法律を作るというのはどうでしょうか?危機に対処するための時間を作ることが出来ます。いやあ、頑張ってB/S眺めた割りに出てきたものは少なかったね。このぐらいしか言うことなかったわ。

肝心のP/L改善に関してはまた後ほど、じっくり時間をかけて取り組みたいと思います。
posted by shasaiwatch at 23:45 | Comment(102) | TrackBack(0) | 投資・金融情報等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今月の個人向け3年国債の金利

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今月の個人向け3年国債の利率は0.18%となりました。先月に比べ0.01%の上昇です。

中日ドラゴンズのキャンプ、今年はファンサービスに力を入れすぎて選手からは苦情が出ているそうですが、選手の言うことはもっともです。そもそも、観客動員数が落ち込んでいるのを落合前監督のせいにして追い出し、言うことを聞く年寄りを引っ張り出してきてファンサービスで観客動員数を上げようなど、100%失敗します。そもそもファンというのは贔屓チームが勝つところを見たくて球場に行くわけで、その確率をむざむざ落としておいて動員数だけ上げようなど狂気の沙汰です。機能を落として売上が伸びるケースというのは、経営学の世界にはままある話ですが、それは「極端に価格が下がった場合」か「ブルー・オーシャンを開拓した場合」であり、ファンサービスを行わせるのはそのどちらにも属していません。

過去8年間で観客動員数が落ち込んだのはマーケティングの失敗というほかなく、結局落合前監督は社内の失敗をそれとは無関係であるにも関わらず押し付けられたわけで、非正規雇用の切りやすい人間に社内矛盾のしわ寄せが行くという日本社会の縮図的な話だったなあと感じた次第です。

もっとも、日本人のほとんどを占める中日ドラゴンズファン以外にとっては別にそうであっても構わないでしょうし、セリーグの他球団ファンならばいいぞもっとやれという気持ちでしょう。ただ、こういう構図が認められることはすなわち日本の活力が削がれることです。高みを目指して競争し、切磋琢磨することが活力強化の第一歩ですし、よりハイレベルな試合が見られることがファンにとって利益であるように、よりハイレベルな商品やサービスが提供されることが消費者の利益、そして国際競争力でもあります。

ポスティングでメジャーに行ったダルビッシュ投手はこういうものを見ていたんでしょうか。彼の発言にはそういうものがありましたね。そうだったとしたら、才能ある若者からの日本への絶縁状です。真意は分かりませんが、そうだったとしたら本当に悔しいですね。
posted by shasaiwatch at 22:05 | Comment(6) | TrackBack(0) | 個人向け3年国債 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする