東京証券取引所第1部上場の音響機器メーカー、山水電気は2日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表した。東証1部の株式は5月3日付で上場廃止となる予定。同社によると昨年12月末時点の負債総額は約2億円。
山水は1944年の創業。「SANSUI」ブランドの名門メーカーとして知られたが、オーディオブームの衰退などで経営が悪化。2001年にグランデ・グループ(香港)の傘下に入り経営再建を目指していた。グランデが昨年5月、事実上の倒産状態に陥ったことなどから、山水の資金繰りが行き詰まったという。