日本人写真家が撮影 放射能で変異した青いフサギンポ (3)
ニューヨーク市立大学リーマン校海洋河口研究所のジョセフ・ラクリン所長は、「DNAが変異した生物のほとんどは生き残ることができないが、一部の変異は次世代に遺伝する。海洋生物が放射能の影響を受けた海藻や小型の獲物を摂取すれば、食物連鎖を通じて汚染の影響が出る」と指摘する。
中国の専門家が最も懸念していることは、原発事故による中国海洋環境への影響だ。震災後の放射性物質汚水は主に東に向かって流れたため、日本東側の西太平洋海域に影響を及ぼしているが、日本付近の海域には極めて複雑な大小の渦が存在しており、一部の汚水が太平洋南西方向に運ばれる可能性もある。長期的に見れば、中国の海域が影響を受けないということは不可能だ。
実際のところ、もし食物連鎖全体でDNA変異が起こったとすれば、全人類が被害者となり、逃げ場はないのだ。
映画「ゴジラ」は、米国の核実験による放射能で海洋生物が巨大な怪物へと変異したというストーリーだった。現在、すでに放射能汚染されたがれきが存在している。ゴジラのような怪物が遅かれ早かれ登場するのではないか?
日本政府は放射能汚染されたがれきを2014年3月までに処理することを目指しているが、そのいわゆる処理方法が、昨年のように「海への投棄」ではないことを祈る。でなければ、いつの日か「魚ゴジラ」が出現し、東京に上陸することにもなりかねない。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年3月29日