NHK宮城県のニュース　仙台放送局

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集団移転に反対の住民が公開質問

仙台市沿岸部の住民のうち、集団移転に反対する人たちが、市に対して集団移転以外に住民の安全を守る方法がないのかをただす公開質問状を提出しました。
仙台市は、津波で大きな被害を受けた沿岸部のおよそ２０００世帯に内陸への集団移転を促していますが、経済的な理由などからもとの土地に戻ることを希望する人もいます。
２日は、仙台市若林区の荒浜地区で集団移転に反対している住民のグループが市役所を訪れ、市に対する公開質問状を提出しました。質問状では、▼沿岸部を住宅の新築などを禁止する「災害危険区域」に指定した具体的な根拠のほか、▼避難用のビルの建設や土地のかさ上げなど、集団移転以外に住民の安全を守る方法がないのかをただしています。
仙台市は、集団移転の対象者に、今月中に移転先の希望などを文書で提出するよう求めていますが、住民グループは質問状に対する回答によっては、市を相手取った行政訴訟を起こす方向で準備を進めるとしています。
住民グループの貴田喜一さんは、「歴史や文化のあるふるさとをすべて無くすのは残酷です。災害から身を守る方法はいろいろあるはずです」と話していました。

04月02日　19時05分

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