二木社長「メディアに一石」 NOTTV開局

2012.4.2 05:00

開局記念セレモニーで撮影に応じるNOTTV関係者とAKB48のメンバー。左から中塚智実、横山由依、永松則行ジャパン・モバイルキャスティング社長、二木治成mmbi社長、小牧次郎mmbi常務,、片山陽加、北原里英=1日午前、東京・六本木(古厩正樹撮影)

開局記念セレモニーで撮影に応じるNOTTV関係者とAKB48のメンバー。左から中塚智実、横山由依、永松則行ジャパン・モバイルキャスティング社長、二木治成mmbi社長、小牧次郎mmbi常務,、片山陽加、北原里英=1日午前、東京・六本木(古厩正樹撮影)【拡大】

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 NTTドコモと民放各局など20社が出資する「mmbi」(東京都港区)は1日、スマートフォン(高機能携帯電話)向け放送局「NOTTV(ノッティーヴィー)」を開局し、放送がスタートした。スマートフォンやタブレット端末上で生放送中心に高画質番組を月額420円で提供。「放送と通信の融合」を目指す新たなスタイルの放送が幕を開けた。

 「テレビを超えるテレビを目指す。メディアの世界に一石を投じたい」。二木治成社長はこの日、都内で開いたイベントで、こう力を込めた。

 NOTTVは、昨年7月に終了した地上アナログ放送で使っていた周波数帯を再利用する放送。ワンセグ放送の10倍近い高画質でインターネット経由のサービスなどと違い回線が混雑して視聴できないといったことがないのが特徴だ。

 番組はニュースやスポーツなど生中継に注力。災害時でも電波を受信しやすく、安定した情報提供ができる。またアニメや海外ドラマのほか、交流サイト(SNS)と連携して友人と一緒に楽しめる番組なども放送する。「テレビにできないことをする」(二木社長)わけだ。

 専用端末が必要で、ドコモがすでにスマホとタブレット1機種ずつを発売し、今年度上期中に5機種を追加。4月時点の放送エリアは南関東、大阪、福岡など14都府県で順次拡大する。申し込みは先月23日からドコモショップや対応端末の専用アプリ経由などで受け付けており、初年度100万契約を目指す。

 専用端末に加え、有料放送をどこまで浸透させられるかは未知数。消費者に魅力的なコンテンツ提供と放送エリアの早期拡大が求められる。(中村智隆)

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