機動戦艦ナデシコ 〜異世界での見聞録〜


プロローグ   旅立ちはやっぱりランダムジャンプ


注)SS版のルリEND後という設定です。



西暦2201年、火星の衛星軌道上に二隻の戦艦と機動兵器の姿があった。


「電子の妖精」ホシノ・ルリ少佐率いる地球圏最強との呼び声も高い、連合宇宙軍所属艦ナデシコC、
もう一隻はブラックサレナを駆る「プリンスオブダークネス」ことテンカワ・アキトの乗艦する試験戦艦ユーチャリスである。


「ルリちゃんか、何度も言うが俺は君たちの元へは帰るつもりはない、復讐という私怨の為に何万という命を奪ってきた。
 血塗られた人間が帰る場所がいったい何処に在ると言うんだ?」


「私の傍では駄目ですか?私にはアキトさんが必要なんです。一人でも誰かに必要とされる限り、その人には帰る場所があります。違いますか?」


「ルリちゃんの気持ちは嬉しい、だが・・。」


「こうなったら力ずくで連れ戻すしかないですね、グラビティブラストチャージ、高杉機発進後、私も出ます。電子戦用エステの用意を。」


「こいつはまだ未完成だぞ、機体自体の動作は問題ないがハッキングシステムに不都合が「構いません」」


ウリバタケが言い終わるまえにルリが制す。 


「ナデシコCより機動兵器の発進を確認。」 ユーチャリス兼サレナのAIのダッシュが報告する。


「実力行使か、面白い。」


ブラックサレナがハンドカノンを構え、発射する。高杉機はそれを避け、レールガンとミサイルポッドを放つ。しかしそれは強力なディストーション
フィールドによって阻まれて機体に傷一つ付けられない。戦いは十分もたたぬうちにサレナの勝利に終わった。(早っ


「これ以上は時間の無駄だな、ダッシュ、ジャンプの準備を。」 「了解、ジャンプフィールド形成開始」


「させません!」


「ジャンプフィールドに異常発生」 「ランダムジャンプの可能性大」 「何だと!」 


いつの間にか発進したルリの電子戦用エステがジャンプシステムにハッキングしていた。
しかし、システムが未完成だった為、ハッキングが失敗し、ジャンプフィールドに異常が発生したのだ。


「ルリちゃん、早く逃げるんだ。ランダムジャンプに巻き込まれるぞ!」


「嫌です!もう離れ離れになるのは嫌です、いつまでもアキトさんの傍にいます!」


「・・・すまない」 


七色の閃光と同時に二つの機体は姿を消した・・。



決して紡がれることの無い物語が今、動き出す。 







あとがき

初めまして、タクと申します。え〜と、この作品についてですが、タイトルからわかるようにいわゆる逆行物ではありません。ある作品とのミックス
です。実はこれが僕の処女作だったりします、故に文章がありきたりな部分がありますがこの後の話の展開上、かなり個性が出てくると思います。ど
の作品とミックスさせるのかは次話のお楽しみということで・

 


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