日本原子力発電東海第2原子力発電所の廃炉を目指し、ひたちなか市佐和の笠松運動公園で1日、「さよなら原発4・1大集会inいばらき」が行われた。各種団体や市民約3000人が参加。「東海第2原発の再稼働をやめさせ、廃炉を実現しましょう」とのアピール文を採択し、東海第2原発前など3カ所を目指してパレードした。
県労働組合総連合などで作る実行委員会が主催。県内113団体に加え、埼玉労連など県外の団体も参加した。会場内では、飲食模擬店や交流テントが設けられ、「原発損害賠償無料法律・税務相談」も行われた。
集会では、呼びかけ人代表の田村武夫・茨城大名誉教授が「一回りも二回りも声を大きくして、再稼働は嫌と知事が言うように追い詰めていきましょう」とあいさつ。県議が東海第2原発の廃炉を訴えたほか、福島県浪江町の馬場有町長や東海村の村上達也村長のメッセージなどが読み上げられた。
また、北茨城市内で無農薬農業を営む男性や福島県民ら6人によるリレートークも行われた。福島県富岡町から避難し、現在は水戸市で生活を送る木田節子さん(58)は、国内で原子の火が初めてともったのは東海村だったことに触れ「村のプライドのため、東海第2原発は止めるべき。原発関連で働く家族の気持ちはわかるが、被ばくしながら給料をもらう所には行かないでと言うべきではないか」と訴えた。【杣谷健太】
毎日新聞 2012年4月2日 地方版
「メディア・プロダクション・スタディーズ」の研究を始めた五嶋正治准教授に聞く。