2012年1月28日土曜日

iPadでスタンフォード大学のアプリ開発講座が受講できる

iTunse U や iBooks Author などのサービスが開始され、iOSを機軸とした教育関連のサービスが本格化しつつあります。なかでもiTunes Uは一流大学の講義を聴講できるシステムになっていて、コンテンツは15回(1セメスター単位?)程度の講義をビデオ配信する形で行われています。無料で利用できるものも(一部は追加費用が発生する場合もあります)も多く、学齢期の若者だけでなくおっさん、おばさんでも十二分にサービスの恩恵を受けられるものになっています。

iTunes Uでの同講義の紹介、評価も高いです
その中にスタンフォード大学のiPad (iPhone)アプリ開発講座があります。コンピュータサイエンティストであるPaul Hegarty氏が講師となった講義のビデオをiPad上で配信してます。iPadやiPhoneのアプリの作り方 (用意されているKitの組み込み方?)などが講義されていて、無料です。しかし英語です。それも多少はプログラミング経験のある中級者以上が対象のようで、このビデオを見るのはもう少し後になりそうです。少しみてみましたが、講師の英語は聞き取りやすく、映像は非常に綺麗です。

日本語でも同様のコンテンツがあれば、多少内容が難しくても付いていけそうな気がするのですが、そんなことをしてくれる人、さらにはそれをしてくれた人が報われる制度が日本に存在するとは思えません。

日本とアメリカでの教育への姿勢の差というべきものなのでしょうか。電子教科書も検定問題が解決しなければ実現はしないでしょう。どんどん世界との差が開いてる気がしてなりません。過去の事例や教育の難しい議論は後にして、まずやってみる、この姿勢が大事なのかもしれません。

2012年1月27日金曜日

電子書籍、短期的に一気に動く予感

電子書籍配信はiBooks Authorの登場で風雲急を告げる、といった状態です。ただ、日本ではまだiBooks Storeが営業していないのでこのiBAの登場が直ちに電子書籍市場に影響を及ぼす、といった状況には至っていません。現時点で日本語の有料電子書籍をiBAを使って作成してiBSで販売することがほぼ不可能です。(理論的に可能ですが、欧米のApple IDを持っている人しか対象にならず非現実的)

555年前に印刷された聖書
本は遂に紙から解放されるか?
Wikipediaより)
これは国内の消費者にとって非常に不利な状況です。しかし、不便な状況が続くことは通常ありません。かなり短期的に状況は動くと予想します。Amazonが日本に上陸した際、日本独特の書籍流通システム(取次店制度)がAmazonの前に立ちはだかりました。その際、大手取次店はAmazonを無視しましたが、中堅企業であった大阪屋がAmazonとの取引を始めます。そしてAmazonの事業拡大の利益を大阪屋も享受できたのです。大手取次店はその様子を最近まで指を咥えてみているだけだったのです。

この記憶は出版業界に鮮明に残っています。そのため誰が、どんな条件でAppleとの取引に手を挙げるか、出版社同士が疑心暗鬼になっている、既にそんな状況にまできていると考えられます。Appleも出版社の協力(作品の数、質の確保など)なしにはiBSのサービスは維持できないでしょう、そのパートナーとなるのはどこなのでしょうか。おそらくジャンル別に複数の出版社がサービス開始時に発表され、中には自費出版を扱う出版社もあって、個人の電子書籍作成を助けるサービスも出てくるのではないでしょうか。そしてスタートからサービスに携わった出版社は乗り遅れた企業よりも大きな利益を手にするでしょう。

一旦サービスが始まると乗り遅れを恐れて多くの出版社、著作者が電子書籍に殺到すると考えられます。スタートの号砲がいつ鳴らされるか、興味はそこに集まりつつあります。

2011年12月27日火曜日

SNSとiPad, iPhoneの相性は非常にいい

mixiに始まり、GREE、モバゲー、twitter、facebookと沢山のSNSサービスが国内で多くの会員を集めることに成功しています。それぞれ、最初はパソコンやケータイ向けに作られていたのですが、今ではiOS向けのアプリやインターフェイスが用意されるようになっています。私はモバゲーとGREE以外をパソコン、ケータイ、iPad、iPhoneで利用してみましたが、感じたのはiOSディバイスとSNSの相性が非常にいいことです。

mixiの本社(Flickrより、norio.nakayama撮影)
いつでも見られて、気軽に投稿できて、友達の動きにすぐに反応できる。少しSNSに浸かり過ぎのような気もしますが、iPhoneやiPadでの利用はこのメリットが大きいです。わざわざMacを起動させる必要も無く、屋外、屋内を問わない利用環境はSNSにどっぷり浸かるのにもってこいだと思います。それにGPS搭載ディバイスなら位置情報も反映できて付近の友人と遭遇、ということもあります。

これに加えてプッシュ通知もSNSの楽しさを倍増させてくれます。iPhone、iPadにはSNS経由での自分への様々なアプローチがプッシュで通知されて、その通知をすぐに確認できます。iOS5から搭載された通知センター機能は複数のSNSを横断的に楽しめる一つの解決策にもなっています。結果としてiOSディバイスはSNSの楽しみ、可能性を広げるために重要な役割を担っていると思います。

ただ、SNSといえば個人情報の流出が気になります。でも、自分の情報なんて他人は興味ない、と割り切ってしまえば結構平気になります。そして情報を出した量に比例して面白くなるのがSNSで、デリケートな部分は公開範囲を限定してしまえばそれで解決するでしょう。また実際に言わないようなことをネットにも書き込まない、という原則を守れば不測の事態に巻き込まれることも無いと思います。せっかくiPhone, iPadという面白い機械があるのにSNSを楽しまないのはもったいない気がします。

2011年12月26日月曜日

久々に更新、auのiPhoneで2ヶ月

auとソフトバンクからiPhone4Sが販売され、既に2ヶ月が経過しています。販売台数ではソフトバンクが優位といわれるも、それまであったauからソフトバンクへの流出はストップしたようです。一つの機種が1億以上の契約規模を持つ携帯電話の契約数を左右する、ということで改めてiPhoneの凄さが確認できたといえます。

ただau版のiPhoneに不満が無い訳ではないです。色々といわれていますが、最も困ることはFacetimeが実装されていないことです。おかげで外出先からはSkypeを利用しています(家ではMacでFacetimeを使っています)が、iPad2やソフトバンク版のiPhoneにあるFacetimeが利用できないのはもったいないです。これも3月末までに順次対応、とアナウンスされているので待つしかないです。

ロンドンのApple Store (Flickrより、撮影lynxman)

KDDIの準備不足は否めないですが、この準備不足がプラスに作用した部分もあります。auのiPhoneにはezwebのメールが最短15分間隔でしか自動受信しない、という問題があります。これも3月末までに順次対応するようですが、非常に不便なのでiPhone4Sを買った直後にAppleからプッシュ通知のくるme.comのアカウントを取って、知り合いや家族などに頼んで、そちらをメインに使うようになりました。

この変更は正解でした。iCloudのme.comを使うことでiPadでもiPhoneでもメールが見れて、近くにあるディバイスで確認・返信が可能になりました。また海外でも国内と同じようにケータイメールのように運用できて便利でした。さらに言えば、今後、ドコモからiPhoneが販売されて、そちらの条件が良ければメールアドレスの変更を気にせずに移動できるでしょう。またSIMフリーのiPhoneを買うのもハードルが下がりそうです。

それ以外、特に電波状況に関しては概ね満足です。特にiPad, Mac, iPhoneの連携についてはガラケーを使っていたときに比べて非常に便利になったと思います(auに限ったことではないですが)。