クリックされる重要なリンクが評価されるリーズナブルサーファー・モデルとは
ブログであまり取り上げられる事がないのですが、今後さらに重要度が増していくと思われる「リーズナブルサーファー・モデル」についてまとめておきます。
初めてこの言葉を目にしたのは、Web担さんの最新のグーグル向け内部リンク施策という記事だと記憶していますが、リーズナブルサーファー・モデルに関する特許は2010年6月に取得されており、その頃投稿されたSEOJapanさんのGoogleがリンクの価値を決定する34の要素の中で既に書かれていました。
毎日、色々なブログを見ていると、重要なポイントを見逃していたり、スルーしている事が多々ありますが今回のがまさにそれで、頭に入っていませんでした。クリックされるリンクが評価されるようになるという事は漠然と考えていましたが、既にアルゴリズムに導入されている可能性が高いと言えるのかもしれません。
ランダムサーファー・モデルとは
ランダムサーファー・モデルとは、リンクはランダムにクリックされる物なので、「全てのリンクに平等にページランクを受け渡す」という仕組みのことです。Googleのページランクの仕組みはランダムサーファー・モデルという理論に基づいています。
図が的確ではないかもしれませんが、そのページから渡せるリンクジュースの総量を100とした場合に、それぞれのリンク先ページに渡されるジュースの量としてイメージして頂ければ幸いです。
また、全てのページに同じだけの価値があるわけではないので、同じような場所から同じように張られたリンクだとしても、Googleから評価されているページから張られているリンクの方が価値が高いと言えます。
個人的には、頭が爆発するのですが、「ページランクとランダムサーファーモデル」という記事が面白いかもしれません。
リーズナブルサーファー・モデル
リーズナブルサーファー・モデルとは、ページ内に配置されているリンクに差をつけ「クリックされる重要なリンクに、より多くのページランクを受け渡す」という仕組みのことです。リーズナブルとは、納得できる、理にかなったという意味です。
点数はテキトウに振っていますが、このようにリンクによって受け渡されるページランクが変わるのが、リーズナブルサーファー・モデルの概念です。勘違いして欲しくないのは、リンクの掲載位置で渡されるページランクが決まるわけではありません。
ユーザーにクリックされやすく、そのリンクに価値があると判断される場合には、加点が大きくなるでしょうが、クリックされやすい位置でもヘッダーのロゴは、加点が少ない気がします。また、ROSリンクなのかという点も考慮されそうです。
リーズナブルサーファー・モデルで考慮されると思われる点
- リンクの掲載位置
- リンクの色やアンカーテキスト
- フォントの大きさや色
- ページ内のリンクの数
- 同一ドメインのリンクか
- リンクと周りのテキストの関連性
- コンテンツとアンカーテキストの関連性
- コンテンツとリンク先コンテンツの関連性
リーズナブルサーファー・モデル自体が、クリック率が高いリンクが評価される仕組みと言えますので、クリック率が上がりそうな要素は全て含まれると思いますが、既に述べたようにクリック率が高ければそれで良いという物でもないでしょう。
上記はあくまで一例ですので、何がGoogleに評価されているのかは分かりませんが、重要なリンクとアピールできる要素は沢山ありますよね。冒頭で紹介したSEOJapanさんの記事の「リンクと文書の特徴」という部分に例がリストアップされています。
ページ内のリンクを絞って、クリック率の高い位置に目立つようなリンクを張るというのは、誰もがやっている事だと思いますが、サテライトサイトからメインサイトへリンクを張る場合には、なるべく目立たないようにしている人が多いのかもしれません。
リーズナブルサーファー・モデルは、内部リンクの最適化という意味で語られることが多いですが、外部リンク(被リンク)においても同じように考えられると思います。内部リンク限定の話だったらすみません・・・
ということで、7と8を追加したわけですが、私もコンテンツとリンクとの関連性とそれに対する評価という部分は非常に気になっています。関連性なんて関係ない!という意見も多いのですが、私は大いに関係があると思っています。そして関連性があるリンクには多くのジュースが流れることを願っています。
サイト管理者として何をすべきなのか
コンテンツ部分からのリンクに価値があると思っている方は多いと思いますが、アンカーテキストの色や大きさ(太さ)にまで気を配っている人は少ないと思います。ただ、SEOを抜きにした場合は、ユーザーにクリックしてもらいたいリンクを目立たせるということは多くの人が実践している事でしょう。
リーズナブルサーファー・モデルをどう捉えるのかはその人の自由ですが、サイト内で検索エンジンに評価してもらいたいページがある場合に、どのような形でリンクを張っていくのかという事を考えるのは良いことだと思います。ただ、リンクジュースを多く渡したいからといって、ユーザーにとって有益ではないページへのリンクをコンテンツ部分に目立つ色でデカデカと載せるのはナンセンスですよね。
結局のところ、Googleはユーザーが求めるリンクを評価するはずですので、SEOの為にこのリンクをどうするかということではなく、重要なリンクをどのようにユーザーに伝えるのかという視点で考えていくのが良いと思います。
Googleのアルゴリズムが、ユーザーにとって有益なサイトやページが評価される仕組みに変わっていく事は間違いありませんので、有益なページを作って、適切な位置から適切な形でリンクを張っていけばそれで良いような気がします。これからのSEOは、検索エンジンの事は頭の片隅に置いておいて、どれだけユーザーの気持ちを理解できるのかという事が重要になってくるでしょう。
私自身、完璧にできているわけではありませんし、多くの人が現時点ではきれい事と感じるかもしれませんが、リンクの張り方ひとつ取っても、どれだけユーザーに評価されるリンクになっているのかという考え方が必要になる時代がやってくるような気がしています。
それにしてもリーズナブルサーファー・モデルって言葉かっこよすぎですよね。ただそれを言いたいだけの記事だったりしもします・・・
【追記 2/1】
SEO Japanさんが、リーズナブルサーファー・モデルの特許に関する記事をアップしています。
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タグ
ランダムサーファー・モデル、リーズナブルサーファー・モデル、内部リンク、被リンク公開日:2012年1月30日
最終更新日:2012年2月1日
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