センバツ「ビッグ3」以外はゴミか、隠れた逸材は?
【野球】
それ以外のドラフト候補として名前の挙がった選手は青山大紀(智弁学園、183センチ、73キロ、右左)。対早鞆戦で141キロをマークしたストレートに加えて、「手先が器用で変化球、中でも落差の大きなフォークボールは魅力。足も速い」とは日本ハムの林スカウト。青山はただし、器用さ、運動能力の高さを生かして野手として評価したいという声が圧倒的。「体のバランスが取れていて、打撃センスは抜群。外野手か内野手としてなら、2~3位で指名する球団もある」とはセ・リーグの某スカウトだ。
この青山同様、野手で3位以内の指名もあるといわれるのが北條史也遊撃手(光星学院、178センチ、73キロ、右右)。「阪神の鳥谷タイプ。体に力があり、内野手としての動き、グラブのハンドリングがよい。打つときの構えが柔らかく、スイングスピードの速さ、腕の柔らかい使い方は天性のものでしょう」とは日ハムの山田GMだ。
下位指名なら可能性があるのは佐藤大将(愛工大名電、174センチ、75キロ、右左)、吉村昂祐(天理、188センチ、82キロ、右右)、溝脇隼人(九州学院、178センチ、63キロ、右左)の遊撃手3人と、萩原英之(九州学院、177センチ、80キロ、右左)、竹内司(健康福祉大高崎、178センチ、70キロ、右左)の両外野手だ。佐藤について「広角に打てるし、守っているときの足の運びがいい。俊足だし、魅力がある」とは中日の中原スカウト。横浜の吉田スカウトは「吉村は阪神の関本みたい。当時は遊撃としては体が大き過ぎるといわれたが、身のこなしもいいし肩の力もある」と話す。
「長距離打者」と評判の田村龍弘捕手(光星学院、173センチ、78キロ、右右)と田端良基一塁手(大阪桐蔭、175センチ、85キロ、右右)に関しては、「田村は全体的に体が弱い。もう少し鍛えてからでないと……。田端は右打者でパンチ力こそあるけど、守るポジションがない」とはあるスカウトだ。