ひょんなことから　笹沼さんとは
仕事を　することになった。
笹沼さんが　支援している　会社に
弊社も　出資したのだ。

その後　人も出し　しばらく　苦戦したが
ここへ来て　黒字基調に　なってきた。
出会ってから　ほぼ　３年に　なる。
そういう　ご縁で　今回　講師を　お願いした。

話は　抜群に　面白かった。
ここでは　９０　分の　中から　特に　面白かった、
あるいは　ためになったところを　２，３　あげる。

１）アドバンテッジパートナーズの　経営理念

基本的に　未上場企業に　出資し
ただ単に　リターンが取れたら　良いという　考えではなく
その会社、従業員、取引先が　潤い
最終的に　自分の所も　利益を得る　という考え方である。

ちょっと前に　良く　ウィンウィンの関係などと
言われる表現が　多用されたが
実に　まっとうな　考え方だと　思う。

笹沼さんの　ソフトな　イメージも　あろうが
ファンド　そのものの　イメージが　変わったと
参加者の感想が　多く　寄せられた。
余程　はげたかの　イメージが　世間に　浸透しているのだろう、、、

２）意外な　機関投資家

機関投資家といえば　国内でいうと
生保、損保や、年金基金などが　上げられるが
海外　とりわけ　アメリカでは
ハワードヒューズや　ロックフェラーなどの
財団の動きが　特徴的。

さらに面白いのは　大学の動きが　活発で
ハーバード大学　などは
何と　１　兆円を　超える　資金を　運用している。

３）会社草創期

１９９２年　設立。
第　１　号　ファンドは　３０　億円規模で
粉　ミルクの　会社に　出資した。

アメリカンホームプロダクツの関連で
日本　アイマ　という　会社が運営。
しかし親会社が　製薬会社のため
ＷＨＯの成約を　厳格に　遵守し　宣伝などが出来なかった。

そこで　その他の　ネックの　部分を
いわば　コンサルティングの　ノウハウを使った　手法で
次々に　クリアし　最終的に　宣伝も　行って
黒字に転換。江崎グリコに　売却したとの事だ。

４）ダイエー

色々な　ファンドが　手を上げ
最終的に　産業再生機構が　３３．３％。
ＡＰ　社が　２４．４％。
丸紅が　１０％で　落ち着く。

まず　ダイエーに　入って　調査をすると
お客の　６７％が　女性で　あった。
また　５万人の　従業員のうち（正社員は　１万人）
９　割が　女性であった。

このことから
ダイエー　という　会社は
女性に　支えられている　会社だ
ということを　まず認識。

ところが　今までの　トップは　親父ばかりで
女性の　感性とは　程遠い人が　社長を務めてきた。
そこで　最初に閃いたことは　トップに
女性を　据えることであった

笹沼氏自身が　色々　検討し
とある　土曜日　当時の　ＢＭＷ　林文子さんに
飛び込みで　電話を　入れたと言う。
本来は　休みであったのに　たまたま　出勤していたとの事。
これも　僥倖。

ダイエーの　トップに　なってくれませんか？
４０分ほどの　いきなり　飛び込み電話に
丁寧に　応対してくれたそうだ。

電話では　話せる話ではないので　ということで
その足で　芝浦の　会社に向かい
３０　分の　予定が　３　時間に、、、

それは　樋口社長も　同じ手口であったそうだ。
会長は　叩き上げで　庶民感情がわかる人。
支える社長は　経営のプロ。
見事　笹沼氏の　口説きテクニックが　奏功した。

“引止め工作は　なかったのか？”と　質問すると
“それは　凄まじかったです。　引き抜くなら
私たちを　刺してから　行けと　部下の人に言われました”

“　では　口説き文句の　決め手は？”
“　お国のためです　”

一私企業のためではない、国のためだと　言われれば
人間　ぐらっ　と来る。
特に林さんは　年齢のこともあって
これを　最後の　ご奉公と　考えられたのだろうと　笹沼氏。

さて　着任した　幹部たちは
まず　５　万人の　社員（パートなど含む）に対して
アンケートを　実施。
４　万　６千通　が返って　来たというから
驚異的な　回収率だ。

笹沼氏が　特に印象に　残ったのは
２０　年以上　勤める　パートの　人の　意見で
“私は　野菜は　絶対に　ダイエーで　買いません”という言葉。
確かに　ダイエーの　野菜は　評判が悪かった。

その後の　ダイエーの　変身振りは
週に　一度は　ダイエーに行くものにとって
歴然としたものがある。
野菜の　物流　システムも　樋口社長が　３ヶ月で
根本的に　変更したそうだ。

さてアドバンテッジパートナーズ　笹沼代表の
次の　ターゲットは　奈辺ありや、、、、、？　　　　　　　　　　　　　　村夫子拝