'12/4/1
山口観光バス60年の歴史に幕
60年にわたり、観光客をもてなしてきた「山口市内定期観光バス」が31日、運行最終日を迎えた。利用客14人が最後の乗車を満喫し、廃止を惜しんだ。
「最後だと思うと感慨深い。知っていることは全部伝えたい」とバスガイド松村三枝子さん(38)は案内に臨んだ。瑠璃光寺五重塔や雪舟庭、山口県政資料館など市内の名所を3時間半かけて巡った。
1日2便があり、午前3人、午後11人が乗車。利用客は、廃止を惜しむ市民がほとんどだった。
市が1952年に運行を始め、99年に防長交通(周南市)が引き継いだ。年間利用客は2000年度の4959人が最高で、11年度は1368人まで減少。増加の見込みがないとして昨秋、廃止を決めた。