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オーケストラ 公演中止相次ぐ
3月31日 5時42分

オーケストラ 公演中止相次ぐ
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3月31日は、「耳にいい日」などの語呂合わせで「オーケストラの日」とされ、各地で演奏会などが開かれます。
一方、東日本大震災の影響で、国内でこの1年間に中止にされたオーケストラの公演は少なくとも100を超え、今もオーケストラの財政への影響が続いています。

国内の31のオーケストラが加盟する日本オーケストラ連盟によりますと、東日本大震災や福島第一原発事故の影響で中止になった公演は、これまでに少なくとも110に上るということです。
このうち東京交響楽団は、拠点にしている神奈川県川崎市のホールに大きな被害が出て、およそ20の公演が中止になるなど、少なくとも1億円の損害が出ているということです。
また、仙台市が拠点の仙台フィルハーモニー管弦楽団も、ホールが被災して活動の場を一時失ったほか、津波で家が流された楽団員もいたということです。
その後、活動を徐々に再開し、各地の避難所などでのチャリティー公演をこれまでに230回余り開いています。
連盟によりますと、国内のオーケストラは、震災が起きる前から自治体や企業からの支援の減少で厳しい運営が続いており、昨年度は半数近い14の楽団で収支が赤字になっていたということです。
日本オーケストラ連盟の加納民夫事務局長は「今、オーケストラは財政的に正念場を迎えているが、地域との結びつきを深め、乗り切っていけるよう努力を重ねていきたい」と話しています。

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