中央防災会議の専門調査会は、南海トラフで東日本大震災規模の巨大地震が起こった場合、震度7は10県になり、6都県で20メートルを超える津波が来るとの想定をまとめました。
専門調査会は、東日本大震災を受けて、南海トラフで起こり得る最大クラスの地震と津波の想定を行いました。その結果、震度7の揺れになるのは静岡から宮崎までの太平洋岸の10県で、大阪市でも震度6強になります。また、20メートル以上の津波が来るのは東京の島嶼(とうしょ)部や静岡から高知までの太平洋岸の6都県で、最大で高知は34.4メートルとなっています。今後は6月ごろに被害想定を取りまとめる予定ですが、国や各自治体は、避難や災害救援などで大幅な見直しを迫られることになります。