熊本市が毎月1日に支給している生活保護費について、「4月分は2日支給」という事前周知が遅れたため、前倒しで受け取れると思った受給者から30日、市に抗議の電話が殺到した。
熊本市が保護決定通知書などとともに郵送した生活保護費の支給日変更のお知らせ=市役所
保護1課によると、通常月は1日が土日祝日の場合、前倒しして前月末の金曜日に口座振り込みや市役所窓口で支給している。しかし、4月だけは年度をまたぐため、2日以降の平日に支給している。
市は3月中旬、「4月分の支給日は2日(月)です」というお知らせを郵送したが、年齢や家賃、収入などに変更があり支給額が変わる世帯には、決定通知書と一緒に郵送したため28~30日にずれ込んだという。
同日の抗議や苦情は約200件。同課は「決定通知書を待たずに早めに周知すべきだった。受給世帯には大変な迷惑をお掛けし申し訳ない」と話している。2日に保護費を窓口で受け取る場合は住所地の区役所保護課になる。
「お知らせ」が30日に届いたという無職女性(50)は「恥を忍んで家賃の支払いを2日まで待ってもらい、友人から食費として3千円借りた。生活保護世帯にとって支給日の遅れは死活問題であり、まさにお役所仕事そのもの」と憤っている。
同市の生活保護受給世帯は約1万1千世帯。(横山千尋)
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