校長 川井 陽一
本校は、大正10(1921)年、神奈川県立湘南中学校として創立されました。初代校長赤木愛太郎先生は、創立以来27年間校長として在任され、「日本一の学校」を目標に渾身の力を傾けられ、「文武両道」の校風を確立されました。
以来、「文武両道」の校風の下、本校は、わが国の各分野で活躍する多くの人材を輩出してきました。
本校では、同窓会である湘友会のご協力により、各分野で活躍されている卒業生を講師にお招きして、キャリア講演会、土曜講座を開いています。来校される講師の方は、異口同音に「現在の自分をつくった基礎は湘南にある」ことを力説されています。
湘南高校は、「文武両道」の伝統に誇りを持ち、さらに磨きをかけ、これからも二兎を追い続けていきます。
私は、着任以来、二つのミッションを掲げ、その実現を目指しています。一つは、「高い学力、高い進学意欲を持つ生徒一人ひとりの希望する進路を実現する」、一つは、「将来社会の優れたリーダーとして活躍できる人物を育てる」です。
生徒は、学習に、部活動に、そして学校行事に、常に全力で取り組んでいます。その中で、高い学力はもとより、逞しさと優しさ、幅広い教養等、総合的な人間力を培っています。
変化の激しい時代に対応し、地球規模で物事を捉え、周囲の人の信頼を得ながら行動できる人間を育てることが、本校の使命であると考えています。
湘南高校は、教育活動全体にさらに工夫改善を加え、二つのミッションのより高いレベルでの実現を図っていきます。
平成19年5月、神奈川県より学力向上進学重点校の指定を受けました。
本校は、神奈川県を代表する公立進学校として、長年にわたりその期待を担ってきました。
この期待に応え、生徒の希望進路を実現すること、言い換えれば進学実績を一層向上させることは、本校に課せられた最重要テーマであると受け止めています。現在、伝統を踏まえながら、新たな取組を導入し、進学実績向上に向けて、学校全体で取り組んでいます。
「進学実績への信頼」なくして、本校の目指す「文武両道」も「全人教育」も成り立ち得ません。
湘南高校は、日々の授業を大切にしながら、生徒の主体的な学びを支援し、学力向上進学重点校としての期待に応えていきます。