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あるいは、企業が用意する各種の研修プログラムを通して、勉強を継続します。特定の先生に特定の授業を聞く学生時代と異なり、社会に出てからは時と場合に応じて、さまざまな人から多種多様な事柄を学習しているのです。だから、社会に出て働く中で、実は、ずいぶんと勉強を続けているのです。仕事をするのは、何らかの新しい価値、独創的な価値を作り出すためですから、学習の継続は必要不可欠なのです。 趣味を楽しむ人、地域のボランティアに取り組む人、さまざまです。定年後も何かに熱中することによる脳の活性化は必要です。趣味もボランティアも、その活動の中で新しい体験とそれに伴う喜びをもたらしますから、まちがいなく脳を活性化させます。新しい知識を獲得しようとする意欲や獲得した喜びもまた、その活性化に役立ちます。
知的・精神的活動を支える脳の働きと肉体的な活動を支える体の働きは、まったくの別物ではなく、互いに影響を及ぼし合います。昔から、健全な精神は健全な肉体に宿る、と言われていますが、その逆もまた真であり、健全な肉体は健全な精神を宿す、と言い換えることも可能でしょう。定年後も健康な生活を維持するためには、溌剌とした脳の働きによる健全な知的・精神的活動が必要なのです。
もっと勉強しなければと考える人には、どこかに謙虚さがうかがわれるはずです。年代に関わりなく、人は学びによって成長します。神奈川学習センターが、これまで以上に生き生きとした学びの場となることに期待しています。 神奈川学習センター所長 渡邊 愼介 |