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駐車場


 ラスベガスのホテルはそれぞれ立派な駐車場を持っている。そしてそれらはすべて無料で開放されており、時間制限なども特にない。もちろん宿泊客であろうがなかろうが、誰でも利用することができる。スペースも十分にあり、置く場所がない、などということはめったにない。とにかくラスベガスは (特にストリップ地区は) 駐車場に関する限り世界一便利な街といってよいだろう。

 このようなシステムになっている理由は、駐車場でカネを取る、などというケチなことをやっていたのでは、客がそのホテル (カジノ) に遊びに来てくれなくなってしまうからだ。「カジノに人が来ない」 ということは、そのホテルにとってはまさに死活問題で、結果的に、駐車場ぐらいは 24 時間万人に開放する、という方針が採られている。(ダウンタウン地区のホテルは有料の場合もあるが)

 駐車場を利用する際に気をつけたいことは、駐車場スペースの中に VALET PARKING ONLY と表示されている場所があり、そこには置いてはいけないということだ (VALET PARKING に関しては [ディクショナリ] セクションを参照のこと)。あと、当然のことながら健常者は身障者マークが路面に描かれている場所には駐車できない。
 誰もが自由に置いてもよい場所は SELF PARKING もしくは FREE PARKING と表示されているセクションで、もちろんそのセクションが施設全体の大部分を占めている。路面にそう書かれていることよりも、建物自体が丸ごとそのように区別されていることの方が多い。

 その他の注意として、駐車するときは HEAD IN PARKING といって必ず頭から入れることだ。ラスベガスに限らずアメリカではこのヘッドインパーキングが常識となっており、バックでの駐車をハッキリ禁止している駐車場も少なくない。
 日本式のバックによる駐車は、排気ガスなどで背後の壁を汚すばかりか、可燃性の物が壁際に置いてあった場合、非常に危険だからだ。また、壁がない状況においても (多くの場合は壁の代わりに、そこには他の車両が駐車していることになる)、背後に駐車している車両を排気ガスで汚すことになり、さらに、その車の車内で仮眠している者がいた場合は、排ガス中毒を起こす危険性すらある。

▼ 以下はダウンタウン地区に関する駐車場事情 ▼

 ダウンタウン地区においてはスペースに限りがあるため (街が古く、すべてにおいてストリップ地区より狭い)、駐車場も多くの場合 無料ではない (それでも宿泊客は無料)。その料金体系で最も多いパターンが、「60分ごとに 1ドル。ただし、レストランやカジノを利用した場合は 2時間まで無料」 だ。日本的な感覚からすればタダ同然の料金だが、この1ドルも節約したい者は、レストランやカジノを利用した際、スタンプをもらうとよいだろう。
 ちなみにカジノでスタンプをもらう方法は、テーブルゲームなどでしばらく遊んだあと、ディーラーに駐車場の券を渡す。するとピットボスがそれにスタンプを押してくれるか、サインしてくれる。もしくはキャッシャーなどの窓口にバリデーションマシン (スタンプを押してくれるマシン) が置いてあるので、自分で勝手に駐車券にスタンプを押す (この場合、実際にカジノでプレーしなくてもスタンプを押せてしまうことになるが、実際そのようになっている。「カジノまで足を運んでくれればよい」 ということだろうか...)。バリデーションマシンの場所がわからない場合、カジノ内のスタッフに駐車場の券を見せながら Where is the validation machine ? とか聞けば教えてもらえるはずだ。

 ダウンタウンの路上にあるパーキングメーターは 「 25セントコイン1枚で 15分」 のところが多い。パーキングメーターにコインを投入しないで反則キップを切られると $20 の反則金だ。消火栓の前や身障者専用駐車場に停めたりするとさらに反則金は高くなるので注意したい。
 またパーキングメーターに正しくコインを投入しても道路清掃車が通る 道路清掃時間帯 に駐車してしまうとキップを切られる。その 「道路清掃時間帯」 は各パーキングメーターの支柱や周囲の標識などに表示されているので駐車の際は必ず確認するようにしよう。
 なお、道路によっては 「日曜日は無料」(つまりコインを投入しなくてもかまわない) となっているパーキングメーターも少なくない。その案内も周囲の標識などに書かれているが、よくわからない場合はとりあえずコインを投入しておいた方がよいだろう。大した金額ではないので。

 もしレンタカーを利用していて駐車違反キップを切られてしまった場合は、車を返却する際にそのキップをレンタカー会社に提出して反則金を精算する。

 なお、ダウンタウン地区には公営駐車場もある。フィッツジェラルドホテルのすぐ東側の駐車場専用棟 (Fremont Experience parking Plaza) と、Neonopolis (観光スポットセクションに掲載) の地下だ。
 料金は前者の場合、駐車券に提携カジノのバリデーションスタンプを押してもらえば 5時間まで無料 (提携カジノがどこのホテルかは、その都度現場で確認のこと)。それがない場合は 30分 $1、ただし 4時間目と 5時間目はオマケになる。つまり 3時間駐車すると $6 になるが、5時間までは $6 のまま。それ以降は再び 30分 $1 で、最高 $10 (つまり 1日置いても $10。ただし 24時間以上置くと、また翌日は同じ料金体系で有料)。後者の施設は、開業当初無料だったが、現在は 30分 75セント (4時間以降は 30分 50セント) となっている。


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