レビュー
「ARROWS X LTE F-05D」には、「Micro HDMI端子」と呼ばれることも多い、Type DのHDMI端子が搭載されている。Type A(一般的なHDMI端子)とType Dに対応したHDMIケーブルを別途用意すれば、HDMI端子があるテレビやPC用モニターなどにARROWS X LTEと同じ内容を出力できる。ARROWS X LTE側のHDMI端子は、Micro USB端子と隣り合うように用意されているため、HDMIとMicro USBの接続は排他となる。卓上ホルダを利用しての充電は同時に行えるようになっている。
HDMI出力先の機器と接続後、本体の設定画面から「マルチメディア」→「HDMI設定」とたどり、「HDMI」にチェックを入れると、映像と音声の出力が始まる。映像の解像度は通常、出力ソースや出力先の対応状況に合わせて自動設定となるが、出力解像度を720pまたは1080pで固定することもできる。720p固定中にそれ以上の解像度の映像が出力された場合は、720pにダウンスケールされる。映像は原則として本体と接続先で同時出力されるが、動画など一部で接続先にのみ出力される。音声はマナーモードか否かを問わず、自動的に出力機器側で再生される。なお、電話着信があると自動的に出力が終了する。
以前から一部の携帯電話・スマートフォンに搭載されている「FMトランスミッタ」機能。FMラジオチューナーで受信できる弱い電波を発し、携帯電話に保存した音楽などをFMラジオで再生できる機能だ。ARROWS X LTEにもこの機能が搭載されている。本体設定画面から「ワイヤレスとネットワークの設定」を選ぶと、その中にFMトランスミッターについての設定項目がある。また、通知画面にも有効・無効のショートカットアイコンが用意されている。しかし、筆者はこの機能を有効化するまでに、2つの失敗を犯してしまった。
まず、トランスミッターは“排他”となる機能が意外と多い点だ。筆者は本稿を執筆する際にARROWS X LTEのUSBデバッグを常に有効な状態にしていたのだが、この点でまず引っかかってしまった。このほか、USBテザリングやUSBストレージ機能の利用中、USBテザリング中、Bluetooth機能利用中、イヤフォン接続中もトランスミッターを有効にできない。一方、Wi-Fiテザリング中やUSBホスト機能の利用中、PC接続中にUSB関連の機能を一切使っていない場合は、FMトランスミッターを有効にできる。
もう1つは「3GまたはLTEの圏内に1度でも入ったかどうか」だ。実は、トランスミッターが起動しない条件として「電源を入れてから1度も圏内に入っていない」というものがある。海外で違法行為となる可能性の高い同機能を海外で使わせないため、基地局から提供される在圏情報をもとに、起動可否を判断しているためと思われる。当初ドコモUIMカード抜きで検証しようとしていたら、この制限に引っかかった。「Wi-Fiオンリーで運用したい」という人にはちょっと残念な仕様かもしれないが、電源投入後に1度でも3GかLTEの圏内に入れば問題ないので、1度電波をつかませたら、電源を切らずにフライトモードにしてWi-Fiを有効にする、などの手を取ればよい。
これらの点さえクリアすれば、FMトランスミッターを利用できる。利用する周波数は77.4MHz〜85.0MHzの5種類から選ぶ。受信する地域の周波数利用状況に合わせて、混信が一番少ないものを選択しよう。メディアとして音声が出力されるものは、著作権保護されているワンセグやDTCP-IP対応DLNAサーバから配信される動画も含めてトランスミッターで飛ばすことができる。ただ、電話の発着信時にはトランスミッターが強制終了されるので、電話の音声は飛ばせない。
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