レビュー
富士通は、2011年夏から「F-LINK」というファイル交換・共有ソフトウェアを提供している。LAN環境下にあるPCや携帯電話と任意のファイルを交換できる便利なツールだ。
富士通の携帯電話では、Androidスマートフォン全機種と、iモードケータイのうち、2011年夏以降の無線LAN(Wi-Fi)搭載モデル「F-09C」「F-02D」「F-04D」が対応している。Windows Vista/7用ソフトウェアは、2011年夏以降のFMVにプリインストールされているほか、対応携帯電話を持っているユーザーに対して、他社PCでも利用できるバージョンがWebサイト(外部リンク)で配布されている。
ARROWS X LTEの場合、F-LINKソフト(F-LINK for Android)はプリインストールしておらず、別途ダウンロードする必要がある。プリインストールされている「FイチオシApps」を使うと、検索の手間なくアプリをダウンロードできる。Androidマーケット(外部リンク)から直接ダウンロードすることも可能だ。
F-LINKには「PC連携」「データ共有」「ダイレクト送信」「ダイレクト受信」の4つの機能が用意されている。PC連携は、携帯電話に保存されている画像、動画、歩数・活動計のデータを無線LAN経由でPCに一括保存できる機能。同一ネットワーク上にあるF-LINKインストール済みのPCを検出すると、ほぼ自動的にペアリングしてくれる。ペアリング後は、PC側の操作でARROWS X LTE側の画像・動画データをバックアップ、自動同期できる。無線LANのアクセスポイントを用意できない場合は、PC側が2.4GHz帯対応の無線LANアダプターを搭載し、かつOSがWindows 7の場合は、OSの機能を利用してPCをアクセスポイントに見立てて通信できる。ARROWS X LTE側をアクセスポイントと見立てて通信しようとしたが、Wi-Fiテザリングを無効にするように警告されたため、できなかった。
データ共有は、F-LINK機器同士で画像や動画にとどまらず、さまざまなファイルを共有したいときに利用する。共有したいフォルダやファイルを選択して待機状態にしておくと、F-LINK機器からデータをダウンロードできるようになる。今回、手持ちのF-LINK対応機器であるF-02Dで、microSDに保存した写真データを共有指定した上で、ARROWS X LTEでダウンロードしてみたが、赤外線通信よりもはるかに早くデータ転送が完了した。保存したデータはSDカードとして認識される内蔵ストレージに保存される。
なお、この機能を使うと同一LAN上にある機器のWebブラウザを使ってデータを取得することも可能だ。F-LINK非対応機器からもデータを取り出したいときに重宝するだろう。
ダイレクト送信とダイレクト受信は、F-LINK機器同士で画像、動画、音声ファイルを送信・受信する機能だ。携帯電話とPCの組み合わせだけでなく、対応携帯電話同士でも構わない。受信相手は複数でも大丈夫だ。ダイレクト受信したい機器で受信待受け状態にしておいて、送信したい機器で送信したいファイルと送信相手を指定すればよい。
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