「社民党はすでに連立を離れている。連立合意の解釈は、我々与党に任せてほしい」--。岡田克也副総理が30日の参院予算委員会で、かつて連立相手だった福島瑞穂社民党党首を突き放し、激怒させる場面があった。
福島氏は「現行の消費税5%は据え置く。税率引き上げは行わない」とした09年の民主、社民、国民新党の連立合意を取り上げ、政府が閣議決定した消費増税法案を「明確な3党合意違反だ」と批判。岡田氏は「期間内に引き上げないということは、引き上げを決定しないということではない」とかわしたが、福島氏は「詭弁(きべん)だ」と問い詰め、岡田氏の発言が飛び出した。
同法案をめぐっては、国民新党の亀井静香代表も連立離脱を表明している。福島氏は「私も亀井代表も変わっていない。変質したのは政権側ではないか」と収まらなかった。【坂口裕彦】
毎日新聞 2012年3月30日 22時58分(最終更新 3月30日 23時20分)
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