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放射性物質対策 茶葉刈り取り
3月27日 17時35分

放射性物質対策 茶葉刈り取り
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原発事故のあと国の基準を超える放射性物質が検出され、売り上げの不振が続いている埼玉県の狭山茶の産地で、新茶の時期を前に、放射性物質がたまっているおそれがある古い葉などを刈り取る作業が始まりました。

埼玉県特産の狭山茶は、原発事故のあと、国の暫定基準値の1キログラム当たり500ベクレルを超える放射性セシウムが検出されましたが、基準を下回って販売が再開されたものも、依然として売り上げ不振が続いています。
新茶の時期を前に、産地では、内部に放射性セシウムがたまっているおそれがある古い葉を刈り取る作業が今週から本格的に行われていて、このうち入間市の増岡伸一さんの茶畑でも27日から作業が始まりました。
こうした作業は、通常は木の形を整えるのが目的ですが、ことしは例年より1センチ深く刈り込みました。
埼玉県が去年10月以降、県内288か所の茶畑を対象に行った調査では、国の暫定基準を超える茶葉はなかったということで、増岡さんは、さらに安全性を確かめるため、自主検査用のサンプルを採取していました。
増岡さんは、去年9月以降、今年度産のお茶の販売をすべてやめましたが、前年度までのお茶の売り上げも前の年の1割ほどまで落ち込んでいるということで、「去年はすべてがむだになったので、ことしはぜひ消費が回復してほしい」と話していました。

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