「マグ水素」で実現するエネルギーの地産地消
水素には様々な可能性がある。水素をエネルギー源とする燃料電池の普及が加速していることだけでなく、水素はあらゆる化学燃焼の中で単位質量あたりの発熱量が最大(33キロワットアワー/キログラム)で、天然ガスの2.4倍、ガソリンの2.7倍もある。また石油や石炭、ガス、木炭など炭化水素系の燃料はすべてが水素化合物であるため、水素を起点にしてエネルギー社会全体を見直せる可能性もある。特に、日本では古くから水素の研究開発が続いており、今もいくつかの分野で世界トップレベルを維持している。今回は、その中でも水素吸蔵合金の分野で先駆的な取り組みを続けるバイオコーク技研株式会社の上杉浩之代表取締役を取材した。...