枝野経産相:東電新会長は政府の過半の議決権取得に賛成できる人
3月30日(ブルームバーグ):枝野幸男経済産業相は30日朝の閣議後の会見で、東京電力新会長が政府の過半数以上の議決権取得の意向に沿った人選になるかとの記者団からの質問に対し、「当然だ」と述べた。
枝野氏は、東電特別事業計画が来月に先送りされたことについて、「拙速が許される課題ではないので、できるだけ早く、なおかつ適切に対応する」と述べるにとどめた。
東電新会長の人事の遅れが特別事業計画先送りの原因になっていることについて、枝野氏は「計画が提出された時点で私は判断する立場だ」と語った。さらに「東電の会長人事はいろいろな要素と関係者の下で決めなければならないので、関係者の1人として私もさらに努力していく」と付け加えた。
原子力発電所再稼働の時期について、枝野氏は「全く期限を区切るつもりはない」との考えを示した。現在、国内54基の原発で稼働中なのは北海道電力泊原発3号機(出力91万2000キロワット)の1基のみで、これも5月5日に定期点検に入ると、国内原発は全て停止する。
記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net
更新日時: 2012/03/30 10:49 JSTニュース一覧
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