NHK大分県のニュース　大分放送局

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がれき受入れ 協力要請の決議

東日本大震災で発生したがれきの処理を進めようと、大分県議会は厳格な検査を実施し、安全基準をクリアしたものを前提に、県内の自治体にがれきの受け入れへの協力を求める決議案を全会一致で可決しました。
この決議案は、２９日の大分県議会の本会議に各会派の共同で提案され、全会一致で可決されました。決議では、東日本大震災で発生したがれきは処理が必要とされる量が数十年分におよび、被災地の復興や生活再建の大きな障害になっていて、大分県民としてもこうした課題をよそごととして見過ごすわけにはいかないとしています。その上で、被災地からのがれきの受け入れについて、厳格な検査を実施し、安全基準をクリアしたものを前提に、県内の自治体に協力を要請するとしています。
被災地のがれきの広域処理をめぐっては、広瀬知事が県内での受け入れに前向きな姿勢を示して県が各市町村に今月中に検討するよう要請しています。
また、津久見市は、市議会の決議を受けて受け入れを検討していく考えを明らかにしています。
県議会の決議について、大分県の広瀬知事はＮＨＫの取材に対して、「全会一致で採決されたことは県民のひとつの意志として重く受け止めたい。決議の内容に盛り込まれた厳格な検査の実施や安全基準については、県民の安心・安全を守ることを第一に考え、県としてもしっかり対応し、市町村が受け入れる際には県としても必要な支援を全面的に行いたい」と述べました。

03月30日　08時50分

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