2012.3.29 22:41

オリ・岡田監督「開幕は1350分の9やん」

明るい表情のオリックス・岡田監督=ヤフードーム(撮影・安部光翁)

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 プロ野球は30日、セ・パ両リーグが同時開幕し、ナイター6試合が行われる。オリックスの開幕投手は4年連続2桁勝利の金子でも、昨季12勝の寺原でもなく、来日2年目のフィガロ。その意外な選択にも岡田監督の説明は明確だった。

 「明日1試合しかないんなら、無理矢理でも金子に投げさせる。寺原だって行こうと思ったら行ける。でも、この2人は1年間やってもらわんとアカンわけやからな」

 昨季8勝のフィガロは150キロ超の速球が魅力とはいえ、金子、寺原に比べれば、安定感に欠ける。ただ、金子は右上腕部と腰の張り、寺原も右太もも裏痛でともに調整が遅れていた。

 「明日の勝ち負けよりも、大事なのはトータル的なこと。シーズンは1350イニングくらいや。明日はそのうちの9イニング。1350分の1やん」と岡田監督。新4番の李大浩、中継ぎのミンチェら的確な補強もあり、下馬評が高いオリックス。16年ぶりのリーグ優勝へ向け、名を捨て実を取る-。2枚エースの温存策は、まさに頂点取りへの“本気度”の表れだ。(産経新聞)