CBC NEWS i

　機密情報を不正に取得した疑いで逮捕されたヤマザキマザックの中国人社員の男が、大量のデータを高速でダウンロードできるソフトをパソコンに無断でインストールして、犯行を繰り返していたことが捜査関係者への取材で分かりました。

　大手工作機械メーカー・ヤマザキマザックの社員で中国籍の唐博容疑者（３１）は、会社のサーバーから工作機械の設計図面のデータを不正に取得した疑いで逮捕され、２９日送検されました。

　唐容疑者は、会社のパソコンで１万件を超えるデータをダウンロードしたと見られ、その際、大量のデータを自動でダウンロード出来る「Ｇｉｇａｇｅｔ」という無料の専用ソフトを無断でインストールして使っていたことが、捜査関係者らへの取材で新たに分かりました。

　また、唐容疑者が取り調べに対し、「別の同じような企業に転職するつもりだった」と話していることも分りました。

　警察は、機密情報を他の企業や国外に持ち出す「産業スパイ」だった可能性もあると見て調べています。（29日18:40）