サイゾースタッフ
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Webデザイナー/石丸雅己※
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ライター(五十音順)
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長野辰次※/平松優子※
プロデューサー/川原崎晋裕
パブリッシャー/揖斐憲
※=外部スタッフ
「KARAだけに席も“カラっぽ”」母国での不人気が浮き彫りにする日韓音楽ビジネスの歪み
『スーパーガール』(ユニバーサル・シグマ)
韓国のガールズグループKARAの母国での不人気ぶりがネット上で話題になっている。一部週刊誌でも韓国におけるコンサートの不入りが伝えられたが、動画サイトにアップされたライブの模様を見てみると、確かに観客席はまばらでアンコール時には半分以上が空席状態。KARAだけに“カラっぽ”とは笑えない冗談なのだが……。
「このコンサートは日本を含めたアジアツアーのオープニングで、芳夷洞(バンイドン)オリンピック公園の体操競技場で開催されたのですが、1万5,000人のキャパなのに対して半分程度しか埋まっていませんでした。メンバーのハラがライブの途中で、帰り支度を始めた客に『帰らないで』とステージ上から呼びかけていたぐらいですからね(苦笑)。チケットがさばけなくて招待券を乱発したというウワサもあります。それでも、この程度の動員。日本に比べて韓国ではそれほど人気がないとは聞いていましたが、ここまでとは……」(週刊誌記者)
新曲「STEP」が23日発表の「レコチョク」着うたデイリーランキングで初登場1位を獲得するなど、相変わらずの人気のKARA。だが、日本では同じK-POPグループの少女時代に対して互角かそれ以上の人気を誇る彼女たちも、母国では大きく水をあけられているのが実情だ。
「韓国では“かわいいだけ”のアイドルと見られています。少女時代のように、歌やダンスがうまいメンバーがいるわけでもないですしね。もちろん“かわいいだけ”といっても、日本のアイドルに比べれば格段に歌もダンスもうまいのですが、韓国ではアイドルといえども優れた技量がないと支持されないのです。それに、例の分裂騒動やハラの男性スキャンダルも人気低下の一因だといえるでしょう。ヒット曲『LUPIN』をリリースした2010年あたりが韓国における人気のピークで、いまや完全に活動の軸足を日本に移しています。ただ、母国ではイマイチでも日本で大人気というのは珍しくもなんともなく、チャン・グンソクもそうだし、第一次韓流ブームで大人気だったリュ・シウォンやパク・ヨンハも韓国ではサッパリでしたからね。そもそも、ブームの立役者だったペ・ヨンジュンからしてそうだったじゃないですか(笑)」(韓国エンタメ誌編集者)
だが、コンサートの不入りの原因をKARAの人気の凋落だけに求めるのは間違いだと、この編集者は指摘する。根底には韓国の音楽ビジネスの構造的な問題が横たわっている、というのだ。
「実は、今回はKARAの初単独コンサートだったのです。デビューして5年も経つのに初の単独ライブだったとは、日本では奇異に感じられるかもしれませんが、韓国では極めて普通のこと。そもそも、お金を払ってコンサートへ足を運ぶという習慣があまりないのです。コンサートというのは何かのイベントを通じて行われるもので、タダで見るものだというのが韓国では一般的な常識。コンサートでカネを稼ぐという発想すらないのが実情です。その一方で、音源にしてもネットからの違法ダウンロードが常態化していてCDが売れない。つまり、韓国では音楽ビジネスが真っ当な形で成立していないのです。だから、いきおいカネを稼ぐのは日本で、ということになってしまう」(同)
実は、今回のKARAのアジアツアーも“アジア”と銘打ちながら、韓国2公演・日本8公演というもの。結局、日本は体のいい金ヅルでしかないのか。
言いたかっただけです。
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