スマホのセキュリティ 緊急レポート まずは実態を知ろう!

こんなに増えてるの?スマホ被害の実態

これがスマホを取り巻く現状!

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まだまだ拡大を続けるスマホ市場
まだまだ拡大を続けるスマホ市場

※ (株)矢野経済研究所(外部サイト)
「スマートフォン市場に関する調査結果2011」
2011年7月26日発表
※引用元から一部加筆修正

 米アップル社のiPhoneが国内で発売された2008年以降、日本でもスマホが爆発的に普及しました。その普及率を身近なところから確認する意味で、あなた自身の周囲の人々がどれくらいスマホを所有しているか、ちょっと周りを見渡してみてください。家族や友人、同僚、はたまた乗り合わせた電車内の人々といったグループ内で、スマホを持っている人と従来の携帯電話を持っている人の割合は、1年前、2年前と比べてどのように変化しているでしょう。なんとなく思い浮かべてみるだけで、その普及状況を実感できると思います。

そして、その実感を裏付けるデータが、図の「国内スマートフォン市場規模推移」。iPhoneの日本発売翌年にあたる2009年度は200万台前半の出荷台数ですが、米Google社が中心となって開発したプラットフォーム・ソフトウエアのAndroidを搭載した機種など、それまでiPhone一人勝ちだった市場に新機種が続々登場した2010年度は、前年度比400%弱という驚異的な市場規模拡大となっています。また、2011年度は2000万台を上回る総出荷数が見込まれており、2年前の約10倍のスマホが市場に出回ると予測されます。

今後は、高機能製品はもちろん、機能を絞り込んだローエンドモデルなど、製品ラインナップはよりいっそう多様化していくはず。それに伴い、ユーザー数もまだまだ伸びていくでしょう。しかし、それだけ市場が拡大し、ユーザー数が増えるということは、その市場を狙う悪意も比例して増加すると考えなければならないのです。

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スマホを狙うウイルスが増加中
スマホを狙うウイルスが増加中

※ IPA 独立行政法人 情報処理推進機構(外部サイト)の調査

 ソフトウエアや情報システムの安全性や信頼向上、ITに携わる人材の育成などを推進する独立行政法人 情報処理推進機構(以下IPA)には、ウイルスや不正アクセス等、ITに関する被害報告が集まってきます。図は、IPAに届出があった、2011年3月から7月のスマホのウイルス検出数です。2011年の初夏は、Android搭載のスマホなど新機種が次々に発売されたタイミングで、それにあわせてウイルス検出数も増加しているのがわかります。まだ使い方をよく理解できていない新規ユーザーをターゲットに、ウイルスのばらまきが行われている可能性があるのです。

ちなみに、この届出数はスマホユーザーからのものではありません。Windowsなどのパソコンメールから検出されたスマホ向けウイルスの数です。一般的に、ウイルスは不特定多数のメールアドレスに向けて、スマホやパソコンメールの区別なく一気にばらまかれるため、このようにパソコンメールからも検出されます。実際にウイルス感染してしまったスマホの数はもっと膨大になっている可能性もあります。

このような状況を受けて、スマホ向けのセキュリティソフトやセキュリティサービスも徐々に充実してきていますが、増大するユーザー数にやや追いついていないのは否めません。ウイルスが仕込まれたメールに添付ファイルがあった場合、むやみにメールに表示されている「インストール」ボタンなどを押してしまうと、ウイルスに感染してしまうので、送信元がよくわからないメールの取り扱いには十分注意する必要があります。

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スマホユーザーはセキュリティ意識が低い!?
スマホユーザーはセキュリティ意識が低い!?

※ ネットマイルリサーチ(外部サイト)の調査

 先に紹介したスマホのウイルスの届出が、スマホユーザーからのものではない、という状況と関連するような調査結果があります。ここで紹介しているのは、スマホユーザーのウイルス感染経験と、セキュリティ意識の調査結果です。これを見ると、実際にスマホでウイルスに感染したことがある人は0.3%と、高い比率ではなさそうです。しかし、約75%の人が感染経験はない、と言い切っている反面、感染したかどうかわからない人が約25%もいます。

スマホでは、さまざまなアプリをダウンロードしたり、サイトを閲覧したりしますが、その一つ一つのアクションがどのような意味を持っていて、使っているスマホに対してどのような操作をしているのかを、きちんと把握できているユーザーはそれほど多くないでしょう。一方で、スマホのセキュリティに対して、不安や疑問を感じている人が「よくある」「たまにある」「何回かある」を合わせて約70%。ユーザーの多くが不安を感じていることがわかるものの、約30%の人が特に危機意識を持っていないこともわかります。この数字を多いと見るか少ないと見るかは難しいところですが、危機意識の低い人たちを媒介にウイルスが拡大してしまう可能性もあるので、楽観視はできないでしょう。

スマホは電話というより小さなパソコンだという認識のもと、スマホのセキュリティに対する正しい知識を身につけ、パソコンでセキュリティ対策を行うのと同じように、スマホにも適切な対策を実施する必要があるということを、すべてのスマホユーザーが理解する必要があります。

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スマホユーザーが実際に感じているセキュリティの不安

 スマホユーザーがセキュリティに対して感じる不安の内訳はどうなっているのでしょう。不安を感じる要因のトップは、ウイルスなどのマルウェアの感染です。そのあとは、スマホそのものの紛失や個人情報の流出と続きます。今やスマホには数々のメールアドレスなどの個人情報から、ショッピングに利用するクレジットカード情報まで、それぞれのユーザーにとって、紛失すると取り返しのつかない大切なデータがたくさんストックされています。市場が拡大し、新たな脅威も増えつつあるスマホのセキュリティを確保するためには、個々のユーザーの取り組みも大切になってきます。

スマホを安全に使用するためのポイントを見ていきましょう。まずは、スマホのOSをきちんとアップデートすること。これを怠ると、OSの脆弱性を狙った攻撃に遭いやすくなります。つぎに、スマホの改造を行わないこと。改造されたスマホを狙ったウイルスも確認されています。それから、アプリの入手先は念入りに確認すること。入手先が信頼できる場所であることをきちんと確認しましょう。また、Android端末の場合、アプリのインストール時に表示される「アクセス許可」の内容が大切です。不自然なアクセス許可はしないほうが無難です。これらに加えて、セキュリティソフトの導入も検討してみましょう。

スマホは小さなパソコンだという認識を持てば、無防備にインターネットに繋ぐ危険性が理解できると思います。パソコンのセキュリティ対策と同じ視点で、もう一度あなたのスマホのセキュリティ対策状況をチェックしてみましょう。

スマホユーザーが実際に感じているセキュリティの不安

※ マカフィー株式会社が2011年9月に行った「スマートフォン利用におけるセキュリティ意識」調査結果

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