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2012年3月29日7時4分

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送電線、地図に復活へ 地理院「電力各社に拒まれても」

写真:送電線(細い方の線)が発電所から延びていることがわかる昔の2万5千分の1地図=国土地理院のホームページから拡大送電線(細い方の線)が発電所から延びていることがわかる昔の2万5千分の1地図=国土地理院のホームページから

写真:送電線が消えた電子国土基本図=国土地理院のホームページから拡大送電線が消えた電子国土基本図=国土地理院のホームページから

 国土地理院は地図から削除した送電線や記念碑などの表記を復活させることを決めた。電力各社に提供を断られた送電線の位置情報は新年度に再依頼、拒まれても独自に載せる。利用者からの批判を受け、見直すことにしたという。

 表記を戻すのは、2011年からインターネットで公開している2万5千分の1の電子国土基本図。07年から建造物や道路などの情報は管理団体などから受けて作った。送電線のデータは電力会社に「テロの恐れ」などを理由に断られ、掲載しなかった。

 しかし、送電線は「登山の際の目印として活用されている」との声が寄せられたほか、「誰でも見られる送電線の情報を電力会社が出さないのはおかしい」との批判も出た。このため地理院は改めて電力会社に提供を求めることにした。再び拒否された場合は紙の地図にあったデータを使って電子国土基本図でも送電線が見られるようにする。一部を消した発電所や変電所も「戦時改描を思わせる」との意見が寄せられ、送電線と同様に復活させる。

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